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鳥の目、虫の目、魚の目

今週の「言葉」
2024.08.08

この言葉を聞かれたことがある方は多いと思います。
ものごとを見るとき、考えるときに意識するとよい視点を表しており、経営や事業、マーケティングについて考える場面でよく引合いに出されます。

 鳥の目とは、空高くから俯瞰してみる意味合いから、全体感を捉える視点を指します。バイアスをかけず、素直に全体を理解することが大切であり、そしてそこから構造を読み取ることも重要になります。何事も「いったん引いて見る」ことです。

虫の目とは、小さな世界、複眼の虫の意味合いから、ぎゅっとその対象によって見ること、そして多面的に見ることも含みます。よくよく観察する、という視点です。対象となるものを徹底的に理解するために「虫の目」を意識するとよいと思います。

そして最後に魚の目とは、魚が泳ぐ「流れ」の意味から、世の中や対象のものを取り巻く世界がどう変化するかという流れを見極める目です。そしてその変化は速いものなのか、ゆっくりしたものなのか、流れのスピードも気にすることも重要です。

全体を理解し、対象をよく観察し、流れを見る。

例えば事業について考えるときにはこう使います。
事業環境をみるときは、まず「鳥の目」で俯瞰して外部環境を把握すること。そして商品・サービスを考えるために、は「虫の目」でお客さまをとことん観察し知ること。そのうえで適切な機をみるために「魚の目」をもって判断すること。

そして、何かしらの事象について考えるときは次のように使います。
対象となる事象が含まれる、関連するつながりの全体感を「鳥の目」でみること。その事象について様々な角度から「虫の目」で深く、できるだけ専門的にも理解すること。そのうえでその事象がどのように今後変化するのかを「魚の目」をもって見極めること。
この事象に、AIや、IoTEV、環境対応・・など様々な気になることをあてはめてみて頂けると良いかと思います。

おまけですが、最近はコウモリの目、ということをこれに足しているケースも見られます。意としては、逆さまに見る、反対の視点から見る、ということだそうです。事業であれば、「お客様の目」からみることでしょうし、新しい発想を生むために常識を疑うということも含まれるかもしれません。事象については様々な立場に立って論点を検証するように意識できるとよさそうです。

鳥の目、虫の目、魚の目。
シンプルでイメージしやすいので、私もいつも意識しているお気に入りの考え方です。ぜひ活用されてみてください。


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