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従業員たちに心の底から感謝する

今週の「言葉」
2024.12.26

2024年も終わろうとしています。この1年は皆様にとってどんな年でしたでしょうか。それぞれに振り返っておられるタイミングかと思います。
自分自身についての振り返りはもちろんですが、もうひとつ行く年を想いながら考えたいこと、それは「感謝する」ということです。

冒頭の言葉は、ドン・キホーテの創業者である安田隆夫氏の著書「運」に書かれていた言葉です。「運」が良かったから大きくなった、という精神性の話なのかとタイトルからあらぬ懸念をしましたが、まったく違う内容です。やるべきことを徹底的に行う、考えるべきことを徹底的に考えぬく、その結果成功するということを「運」と仰っているだけで、努力の結果でコントロールできるものだという考え方なのです。また、印象的なのは個人の「運」ではなく、それを会社組織の「集団運」にすることが大切、「私の成功」ではなく、「私たちの成功」を目指す、という考え方です。
そのために何が必要かということについて言及されている文章をいくつか抜粋します。

・「この人のためなら一生懸命やってやろう」と、部下や周りの人たちに思わしめる能力に勝るものはない。そしてそれを突き詰めれば、最終的にはその人独自の魅力は人間味、言い換えれば人格そのものに行きつくのだ。

・「日々忙しいなか、本当にありがとう。これからも是非、皆さんと手を取り合って盛り上がっていきたい」と、心の底から共感し、敬意を払うことができるかどうかだ。そうしたことを言える人物に、現場の人間はついてくる。

今どきの言葉でいえば、現場の人が自発的に仕事の面白さに目覚めるよう、徹底的に支援するサーバント・リーダーシップのありようだと思います。心から社員さんのことを考え、会社のことを考えるリーダーに対し、「この人のためなら一生懸命やってやろう」と思うことが自発的な社員さんを生む原動力になることは、素晴らしい会社、素晴らしい経営者の方のお話を伺った実例においても、私も実際に実感したことです。

すべてのことが自分だけで行ったことではないことに思い至り、支えてもらっていること、自分のもとで働いてもらっていることに心から感謝する。
この年末に、「本当にありがとう」と伝えたい人たちを想うこと。そんな振り返りもよいものではないかと思います。


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