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ウチも慈善事業でやってるわけじゃないので…??

経営のお役立ち情報
2021.05.26

ビジネスをしていると利益を得られることもあれば、そうもいかないこともあります。
大切なことは、それを結果オーライにしないことです。シンプルに考えれば、良いものを作って、適正な値段で売れば利益は得られます。当たり前ですね。この当たり前を深掘りして考えることができているか、これが、うまく行く人とそうでない人の分かれ道となります。
たとえば…
「良いもの」といっても、その「良い」とは誰が決めるのか。
「適正な値段」もまた、その「適正」は誰が決めるのか。
といった問いが立てられるかどうかです。
解答としては、「買う人」になります。つまりお客様です。自分たちがどんなに良いものだと思っていても、お客様がそう思わないと買っていただけないのです。
言い換えると、ビジネスがうまく行くかどうかは、自分以外の誰かの立場に立って考えられるか、と言うこともできます。

会社は、何のために存在しているのか
経営者やリーダー向けの研修で「会社は何のために存在しているのか」と問うことがあります。
最近の管理職向けの研修では…
1.社会貢献のため
2.社員の幸せのため
3.会社である以上、営利目的もある
といった意見がでてきました。
「社会貢献のため」「社員の幸せのため」が出たあたりで、ちょっとした違和感が参加者に生じていました。「なんかきれいごと言ってしまってるよな」という空気です。その空気の中で「営利目的もある」という意見が出てきました。
多くの人は、直観的に「誰かの役に立つから仕事の価値がある」ということを知っています。そういう体験があるからです。一方で「利益」という言葉を発することに戸惑いがある方も多いようです。あまりお金のことをいうのも…という感覚ですね。これも経験があるのでしょうね。特に買う側になっている時の経験が大きいと思います。あるいは、従業員としての経験ですね。何かきれいごとを言って自分だけ利益を得ようとしているのではないか、ということです。これは、自然な反応だと思います。
そう考えると、きれいごとを当たり前のこととしてできるかどうかが大切なのだと思います。そういう努力がない限り、誰からも好かれません。
利益は何のためにあるのか
同じ研修の中で利益の定義を聞いてみました。
すると…
売上総利益ー販管費=営業利益」といった回答がありました。
もちろん間違っていません。ただ、もう少し深掘りして考えたいところです。そこで「いま儲かってますか?」「御社の場合どうやったら儲かるんでしたっけ?」と聞くと具体的に考え始めます。
すると…こんな意見がでてきました。
利益とは…
1.ロス率を下げ、精度の良いものを提供すると生まれる
2.お客さんに儲けていただいて還元されるもの
3.会社を存続させ良いサービスを継続するもの
1は、お客様へ良いものを届けるための努力が入っています。
2は、BtoBの業種だったので出てきたのですが、これもお客様の視点が入っていますね。
利益には大きく二つの意味があります。
ひとつは、お客さんに喜んでもらえているかどうかの指標です。
利益が出ていないとうことは、正しい仕事ができていないということになります。お客様に喜んでいただくための努力や創意工夫がなくては利益はでないのです。
もう一つは、手段としての利益です。
上記で言うと、「3.会社を存続させ良いサービスを継続するもの」が該当します。お客様により良いサービスを提供し続けるには、やはり利益が必要です。未来に向けての投資だったり、従業員の経済的な幸せに答えたりする必要があるわけです。また、社会の中で会社をやっている以上、税金も納める必要があります。だから赤字で良いなんてことは言えないのです。
松下幸之助さんは著書の中で「利益は報酬である」と述べています。

 

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社会に貢献するという使命を遂行し、社会に貢献した報酬として社会から与えられるのが適正利益」であるとしています。逆に「利益追求をもって企業の至上の目的と考えて、そのために本来の使命を見忘れ、目的のためには手段を選ばないというような姿があれば、それは許されないことである。」とも述べています。
先義後利」とも言いますが、順序が大事です。まずは、人の役に立つという使命があって、それを果たすことで利益を得られるわけです。

慈善じゃない事業ってなんだ?
時々、やり手の社長さんで「うちも慈善事業でやっているわけじゃないですから」とおっしゃる方がいます。正直、何の言い訳なのか理解できません。事業はすべからく誰かの役に立つものであるべきです。そういう会社さんに限って、経営理念に「利他の心」「共存共栄」「誠心誠意」…といったことが書かれていたりします。矛盾があるのですね。よくよく聞いてみると儲かっているけど、離職率が異常に高かったりと、歪みがあることがほとんどです。

当たり前なのにやりきれないから「きれいごと」だと言い訳をしているのではないか、そんな風に思います。ここに向き合う志がない限り、お客様も従業員も離れていってしまいます。あらためて利益の意味を考えたいところです。


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