MENUCLOSE
KC会員について メールマガジン
お問い合わせ

経営コンサルティングの株式会社小宮コンサルタンツ

経営コンサルティングの株式会社小宮コンサルタンツ

コラム

Column
ホーム > コラム > 「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要で...

「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではない

今週の「言葉」
2022.04.22

今週の「言葉」

「『知る』ことは『感じる』ことの半分も重要ではない」

-レイチェル・カーソン

 

「沈黙の春」の著者、レイチェル・カーソンの言葉です。彼女の晩年、甥の幼い少年ロジャーと過ごした海辺の別荘での日々をつづった「センス オブ ワンダー」にある一節です。

 

「センス オブ ワンダー」とは、「神秘さや不思議さに目を見はる感性」のことです。

 

美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれた時の感激、思いやり、憐れみ、驚嘆や愛情などの様々な感情がひとたびよびさまされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけ出した知識は、しっかりと身につきます。

出典:『センス オブ ワンダー』

 

こうした瑞々しい感性を私たちは失っていないでしょうか。情報があふれる中、「知る」ことで安心してしまい、そこから先の発見ができなくなっています。

 

私たちの脳は、分からないものには不安になります。野生環境に住んでいたころの名残です。いつもと違う事象に出くわすと、その状況をいつもと同じ枠組みでとらえて、安心しようとします。結果として、不安を生じさせているものに向き合わないことになります。

 

SNSがこれだけ普及したのは、つながりが得られるからでしょうか。むしろ、自分の狭い料簡に閉じこもって、安心を得られるからかもしれません。だから、平気で中傷する。そこに人を感じることができていないのです。

 

「知る」ことばかりでは、自分の世界はどんどん狭くなるというパラドクスがあります。気がつくとAIが作った「フェイク」の中に生きていると考えるのは妄想が過ぎているでしょうか。

 

カーソンの時代以上に「知る」ことが簡単になっている今、社会の中で「思いやり、憐れみ、驚嘆や愛情などの様々な感情」を感じることをもっともっと大切にしたいものです。


この記事が気に入ったら
「いいね!」
お問い合わせContact
コンサルティング、セミナーなどのお問い合わせは、
電話番号、またはお問い合わせフォームよりご連絡ください。