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人は長所で尊敬され、短所で愛される

今週の「言葉」
2022.06.03

先日、ある企業の皆さんと仕事でご一緒する機会がありました。同社で社員の皆さんから絶大な支持を得ている役員の方がいます。

 

その方の何がそんなにいいのか、支持する理由を皆さんに聞いたところ、「リーダーとして必要」と言われている基本的な要素が挙げられました。仕事に使命感を持っている、指揮官先頭で取り組んでいる、責任を引き受ける、部下の話を聴く・・・など。リーダーに必要なこうした基本行動をやりきることは、組織がパフォーマンスを上げ成功に導くために、やはり大切だと改めて感じます。

 

それらに加えて感じたのは、同役員が「自己開示をしている」点です。自分の長所に加えて、短所もすべてさらけ出しているということが、皆さんの話から感じられました。そして、間違いを指摘されたら素直にそれを受け止めるそうです。そうした自己開示の影響もあって、同役員に対して「人間味が感じられる」「不器用なところもあるけど何となく憎めない」という人物評になるのでしょう。

 

このエピソードで思い浮かんだのが、心理カウンセラーで作家の、ひすいこたろうさんの言葉でした。

 

「人は長所で尊敬され、短所で愛される」

 

経営学者のドラッカーは、「人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである」として、次のような言葉を遺しています。このことは、リーダーがメンバーや部下と向き合う時に、部下に対してはもちろん、リーダー自身にも当てはまることだろうと思います。

 

「世の中に強みと弱みの組み合わせが同じという者はいない。強みだけという者もいない。万能の天才もいない。したがって、資源の最適活用を図ることこそ、マネジメントたる者の仕事である。」

 

リーダーやマネージャーの中には、メンバーや部下に対して強い存在であるべきだという考え方を持っている人を見かけることがあります。優秀なプレイヤーとして卓越した成果を上げ、「尊敬されたい」という承認欲求の強い人にその傾向が見られます。

 

もちろん、物事を最後までやり抜く意志の強さや、ある領域で絶対的に頼りになる強さなど、強さを求めていくこと自体はすばらしいことです。そのうえで、あらゆる領域で全方位的に強い存在である必要もないだろうと思うのです。ドラッカーがそんな人はいないと言っているぐらいです。自分の弱い部分は積極的に自己開示し、他者のサポートを受けながらチームとして目的を達成すればいいのではないでしょうか。

 

ただし、「自分はこれが弱いから、よろしくね」と単に短所をまき散らすだけでは、支援も支持も得られないと思います。ここでは、自己開示し自分の弱みに対して他者のサポートを受けるうえでのポイントを、4つ挙げてみます。

 

・他者に関心をもち尊重すること

他者も自分と同じように、長所と短所をもっています。自らが相手の長所を尊敬し、短所を配慮しながら関わることができることが、自分にもそうした関わり方を呼び込む前提だろうと思います(別に、見返りを求めてそうしようというわけではありませんが)。そうした関わり方ができるためには、まず、相手がどんな人なのか理解を深める必要があります。

 

・自分を知ること

自分の長所・短所、強み・弱み、得意なスキルや苦手なタスクが何なのか、自分はどういう価値観の持ち主なのか、よく把握しておくことです。そのうえで、「自分はこのことで特に貢献できる」「ここは不得意だからフォローをお願いしたい」と理解を求めるわけです。自分の特徴の棚卸しは、簡単なようでなかなかできていないものです。自己分析のアセスメントや、コーチによるフィードバックをもらうなども、自己の棚卸しに有効です。

 

・謙虚に学び、反省すること

自分の短所が要因となってチームや他者に迷惑をかける場面があるはずです。お互い様で迷惑をかけ合いながらチームとして成果を上げ成長すればよいのですが、その一方で、自分の至らなかった点に対する指摘は謙虚に受け入れるべきです。そして、そのことから学んで反省し、それが短所であることを改めて自覚し、少しでもよりよい今後につなげていく視点が大切です。

 

他者からの指摘は、心地悪いものです。しかし、指摘するほうも負荷がかかるものです。特に上司対部下のように上下関係がある場合、部下が指摘するのはかなり思い切りが必要です。指摘されたことでの嫌な気分を乗り越えて、そうした大変さの中で指摘してくれる相手の存在に、感謝できるかどうかだと思います。

 

・長所で貢献すること

短所で他者のフォローを受ける一方で、自分の長所ではその何倍も貢献することです。自分も含めたメンバーが長所で貢献し合えば、理想的なチームになっていきます。そのプロセスの中で、お互いの短所が必然的にフォローされ合うのだと思います。

 

「しょうがないなあ」と手伝ってもらえたり、「あの人はああいう言い方だけど、それも個性だよね」と目をつぶってもらえたりするのも、これらの行動があってのうえではないでしょうか。

 

最後に、ひすいこたろうさんの言葉をもうひとつ紹介したいと思います。

 

「あなたの「見方」ひとつで世界を「味方」にできる。」

 

<まとめ>

自分の短所を自己開示する。ただし、おごり高ぶることなく、謙虚に。


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