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新規事業を立ち上げる6つのステップ

経営のヒント
2022.06.10

■企業を成長発展させ続けるためには、未来への種まきが必要

 

日本には創業100年以上の会社がいくつもあります。

その中でも酒造や味噌、建設業など、1つの事業だけで100年続いた会社もあれば、創業時とは全く違う事業をやっているケースもたくさんあります。

 

2021年の帝国データバンクは、日本企業の平均寿命は37.5年と発表しています。

 

「企業寿命」よりも「事業寿命」が短いと考えるならば、1つの事業の寿命は15年~30年ほどと言えると思います。

※少し前まで1事業30年と言われていましたが、今は社会の変化が激しく、どんどん事業寿命は短くなっています。

 

企業を永続発展させるために大切なことは、時代の流れに合わせて新しいことにチャレンジしていくことです。長く生き残っていくためには、世の中(お客様)が求めているものを提供し続けることです。

 

本日は、時代の流れにあわせて、どのように新規事業を立ち上げていくのか、そのポイントを6つのステップに分けてお伝えしていきます。

 

■ステップ1.目的を考える、設定する

 

第一にやるべきことは、新規事業を「なんのためにやるのか」という目的を設定することです。

 

目的というのは、人が動くための原動力・エネルギーとなるものです。

目的があるからこそ、人は壁にぶつかった時、困難に直面した時にもそれを乗り越えようとします。

 

目的を設定する際には次の2つポイントを意識すると良いと思います。

①会社の理念・ビジョンからずれていないかを考える。

②長期的な時間軸で考える。

 

この2つを意識して、まずは目的を設定しましょう。

 

■ステップ2.事業のアイデア出し

 

新規事業を発想する着眼点には次のようなものがあります。

 

①お客様のニーズから発想する

②自社の強みから発想する

③競合、代替サービスから発想する

④他業界のサービスから発想する

 

①~④の着眼点から、どのような新事業があるか、まずはアイデアの数を出すことが大事です。

 

新規事業を考える際、今まで世の中に全くなかった、新しいものがゼロからできるということはほとんどありません。

多くの場合は、すでにある要素と要素の掛け合わせで新しいアイデアは生まれます。

 

アイデアの要素となるものをたくさん集め、それを組み合わせていく、掛け合わせていくということを何百、何千と繰り返す中でアイデアは生まれてきます。

 

■ステップ3.投資シュミレーションをする

 

ステップ2で出てきた新規事業のアイデアに基づき、どれぐらいの初期投資が必要か、投資費用はいつまでに回収できるか計画を立てることです。

 

新規事業のシュミレーションをする際は、

投資回収 > 利益 > 売上 の順番で大事だと私は考えます。

 

新規事業において、売上や利益の計画も大事ですが、投資回収のシュミレーションをすることが新事業を始める判断材料としては重要です。

 

いくら売上が大きくても、利益がでなければ意味がないですし、利益がでても投資回収のメドがたたないのであれば、初めから投資をしない方が良いからです。

 

■ステップ4.プロジェクトチームの選定

 

次のステップは、新規事業を実施するプロジェクトチームの選定です。

新規事業を始める際は「何をやるかと同じぐらい、誰がやるかが大事です」

 

ポイントは次の3つです。

①0⇒1を生み出す人と、1⇒10にする人は違う

 

人にはそれぞれ得意・不得意なことがあり、新規事業に求められる能力は、

「抽象的なアイデアを、具体化して、カタチにする」ことです。

また「数字に強く、収益化までの道筋が立てられる」「課題をみつけ、主体的に動くことができる」といった能力が求められます。

 

既存事業において力を発揮している人を抜擢した際に、きちんと能力が適切かどうかを考えてから、メンバーを選ぶことが大事です。

 

②プロジェクトチームを選ぶ場合は、立候補制にする

 

これは、1つの考え方ですが、

新規事業のメンバーは社内から選ぶ際は、立候補制で選ぶと良いです。

新規事業は、とてもエネルギーが必要な仕事です。中途半端な思いではなかなかうまくいきません。

「自分にやらせて下さい。」という主体的・前向きな気持ちのある人に任せる方が、結果として上手くいくことが多いです。

 

③社内だけで人手が足りない場合は、外部から人をスカウトする

 

会社の状況にもよりますが、どうしても成功させたい新規事業がある場合、社内に適任者がいなければ外部から人を採用することを考えると良いです。

 

経営者の方が、「新規事業のアイデアはあるが、任せることのできる人がいない」という話をよく聞きます。

自社の将来のためにどうしてもこの事業をやる必要があるのであれば、社員の成長を待っている必要はないと思います。

 

私は、スカウトというのは、「小さなMAである」と考えています。

 

スカウトをすることによって

1.新しいノウハウを社内に取り込める

2.時間というコストが大幅に削減可能

  ①スカウト人材の経験値 ②社内での人材育成時間

3.既存の社員にも刺激を与え、切磋琢磨できる

 

ということができます。これは、企業にとってとても大きな効果があります。

 

今は、副業人材の活用など、社外の人材の力を借りる際の選択肢は増えています。

新規事業を社内の人間だけで進めるのが難しい場合は、社外からのスカウトや副業人材の活用も考えて柔軟にプロジェクトチームを作ると良いです。

 

■ステップ5.目標の設定

 

新規事業の目標を考える際は、次の4つの観点から考えると良いです。

 

(1)定量目標

何を、どれぐらい達成するのか。(計測できるもの)

例:年間売上 1億円  1人当売上 500万円/月  新規顧客数 100名 等

 

(2)期日目標

いつまでにやるのか。

 

(3) 状態目標

定量目標を達成した時に、どのような状態になっていたいか。

 

例:チームのメンバー全員がその事業の強みを理解し・表現できる

   日本人なら誰もが○○○を知っている状態になる など

 

(4)感情目標

社内の人、チームメンバーはどのような感情になっているのか。

例:「11人がこの事業に携わっていることに誇りを感じている。」

  「自分の家族・友人・知人に仕事が楽しいと本心で話せるようになる」

 

(1)と(2)の定量目標、期日目標というのは多くの会社で実践していると思います。

私はそこに加えて、状態目標と感情目標を加えることで、「達成した時のイメージをより明確にする」ことや「チームのモチベーションを上げる、維持する」という効果があると思います。

数字に苦手意識がある人を巻き込む際などにも効果があります。

 

◆撤退基準も決めておく

新規事業のプロジェクトにおいて、よく出る課題の1つが、

「上手くいかなかった場合、いつまでやり続けるか・・・」というものです。

 

始めたはいいが、思ったほど成果がでないということはあると思います。

私は、最初に「撤退基準」を決めてからスタートすることが良いと思います。

 

【撤退基準の例】

1.単年度黒字化までの期間を決める

  例:202X年までに黒字化できなければ、撤退する

 

2.累計赤字額を基準にする

  例:事業を始めてからの累計損失が○○○○万円になったら撤退

 

3.目標利益を基準にする

  例:202X年までに目標利益○○○に到達しなければ撤退する

 

このように撤退基準を決めてから、スタートすることで、プロジェクトの途中で、「いつまで続けるか・・・」と悩むことがなくなります。

 

■ステップ6.実行計画(アクションプラン)の作成

 

最後のステップは、1~5までで決めたことを、実行計画に落とし込むことです。

 

実行計画に関しては、特別なものはいりません。

 

①目的・ゴールを再度確認する

②誰が、いつ、何を、どのようにするかを具体的に決める。

※計画を見れば行動できるようにする。

③チェック日、チェック担当者を決める。全体の進捗をコントロールする。

 

という内容が含まれていれば、それで良いと思います。

 

実行計画は、それを作ることが目的ではなく、その計画をもとに実践することが目的です。

プロジェクトチームが運用しやすい計画表を作りましょう。

 

今回の内容が、これから皆様の会社で新事業を検討する際のヒントになれば幸いです。


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