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早くやってきた未来に対応を

2021.01.26発行 Vol.383

首都圏に2度目の緊急事態宣言が出て2週間が経ちました。私の目からは、東京などの感染者数は以前よりも少し落ち着いてきているように見えますが、もちろん油断は禁物です。今後の感染者数の推移や医療のひっ迫状況に注意しなければならないことは言うまでもありません。
コロナ騒動が始まってもう1年近く経ちますが、私は当初からコロナにより「未来が早くやってきた」というお話を講演などでよくしています。テレワークやオンラインでの会議もとても増加しました。政府はコロナ前から「働き方改革」を声高に叫んでいましたが、ほとんど進展していなかったのが、コロナで一気に加速したのです。私の場合は、昨年秋以降は、オンラインや、リアルとオンラインの双方の「ハイブリッド」での講演も増えました。先週も5カ所で講演や研修をしましたが、そのうちの3か所はオンラインのみ、2か所はハイブリッドで、従来のかたちの講演会は1度もありませんでした。当社の講演会も、今後もハイブリッドが続く予定です。
新幹線はじめ乗り物も空いていますが、これも日本の将来の姿です。このところ1年でおよそ135万人の方が亡くなり、85万人が生まれる状況で、日本人だけなら毎年50万人減少しています。地方の比較的大きな都市数個分が消滅していることになります。そして、今後はさらに日本人の減少は加速します。長期滞在の外国人が一昨年までは増加傾向でしたが、それでも人口減少は止まりません。新幹線などは訪日客が復調することである程度戻ると思いますが、通勤電車などは10年も経てば多くの路線で第1回目の緊急事態宣言が出たときのような状態になるでしょう。
景気後退によりテレビ局も収益を大きく落としていますが、これも未来が早くやってきたのです。今後、景気回復後には少しは戻るでしょうが、広告のネットへの流れは止めようがありません。また、比較的若い人を中心として、コンテンツはテレビではなくネットを通じて見るという流れも止まらないでしょう。
百貨店も大きく収益を落としています。緊急事態宣言の影響ももちろんありましたが、長期的トレンドが加速しただけとも考えられます。地方ではどんどん百貨店が消えています。経済力の弱い地域ではもう百貨店を支えられなくなっているのです。先ほどの人口減少と合わせて、このトレンドも変わらないでしょう。
一方、戻るものももちろんあります。ひとつは旅行です。世界中が元通りに交流できるようになるには、少なくともあと数年はかかると思いますが、旅行をしたいという気持ちは本能に近く、必ず元の水準かそれ以上に戻ると私は考えています。バーチャル体験だけでは味気ないものです。飲食も同じです。こちらも本能です。おいしいものを食べたいという気持ちは絶対になくならないと思います。旅行や飲食関係の業種では、いかにこの危機を耐えるかということが大切です。もちろん、これらの業種でも未来が早くやってきていることもあるはずです。
一方、未来が早くやってきたと感じている業種では、その対応を急ぐべきです。「いつか戻るだろう」と思っていても、一時的に少しは戻るかもしれませんが、根本的なところは変わらないはずです。コロナに対する短期的な対応で今はとても大変な時期ですが、それだけではなく、長期的なトレンドもしっかりと見極めなければならないことは言うまでもありません。
【小宮 一慶】


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