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自分を変えた思想と培ってきたスキルで、組織に新たな風を吹き込む

入社ストーリー
2020.06.26

外資系の大手税理士法人で経験を積んだ後、財務会計系のコンサルティング会社で、事業再生やM&A事業を立ち上げてきた実績を持つ新宅 剛。順風満帆に見える経歴とは裏腹に、彼自身は仕事の中で「本当に自分らしい生き方とは何か」を常に考えてきました。そしてたどり着いた場所が、小宮コンサルタンツでした。

コンサルタントチームリーダー  エグゼクティブコンサルタント
新宅 剛 (しんたく ごう)
中央大学経済学部国際経済学科卒業。
アーサーアンダーセン税務事務所を経て、財務会計系のコンサルティング会社である株式会社エスネットワークスにて、事業再生部門とM&A仲介事業を立ち上げ、軌道に乗せた後に小宮コンサルタンツ入社。
経営者に寄り添うコンサルタントという側面と、社内起業家という二つの側面を持ちながら、経営コンサルタントとして戦略の立案推進、経営計画の策定や実行支援、新規事業策定支援、財務戦略・資金調達支援、事業再生コンサルティング、及びM&Aの支援も通じた総合的な支援を行っている。
ボンド商事株式会社 社外取締役

仕事に飢え、自分を見失いかけた新人時代

▲コンサルティング事業部 コンサルタントチームリーダー の新宅 剛

 

これまでのキャリアについて「学生時代はわりとしょぼい人生でして」と語る新宅。学生時代は、いわゆる就職氷河期真っただ中で、先輩たちからさんざん就活の苦労話を聞かされていました。そこで新宅は、税理士の勉強を始めます。

新宅 「私の父親が税理士だったんです。自営業でいつも家にいて、電話でお客さんと話をしているんです。子ども心に『こんな働き方もあるんだ。それも良いな』と思っていました。だから税理士の勉強を始めたんですが、半分憧れみたいなものがありつつも、半分はモラトリアムという感じ。何がなんでも税理士にとは思っていませんでした」

大学を卒業し、外資系の大手税理士法人に就職。ただそこでは、自分が税理士に向いていないのではと自問自答する毎日だったと言います。

新宅 「入社時から仕事がおもしろくなかったんです。その上本格的に仕事をする前に、運悪く海外のグループ会社で事件が起きて、グループ自体が解体の憂き目に。日本の法人は残ったものの、僕は海外と連携する部門だったので、1日30分も仕事がない状態が続きました。

ただ、それでも給与は振り込まれる。新入社員は仕事が大変で後悔するのが普通ですが、僕の場合は逆で、早い段階で仕事がなくなりました。楽してお金をもらうことの罪悪感というか、仕事に飢えたスタートでした」

1年半務めた後にその税理士法人を退職。自分の幅を広げようと、選んだ先は、財務会計系のコンサルティング会社でした。

新宅 「ただそこも、コンサルティングとはいえ会計事務所の延長のような感じだったので、やっぱりつまらなくて。朝も定時に出社しなかったりして、本当にモチベーションのない日々を送っていました。コイツは問題児だということで、僕だけ日報を書かされたりもしました。

もう、クビにならないだけで良いかという感じで。20代のころは本当に自分の強みがなんなのかも、まったくわからなかったですね。振り返ってみるとそんな自分に働く場を提供してくれた前職には感謝しかありません」

税理士の勉強をしていたおかげで、そこだけは他者よりアドバンテージがあるものの、本当に自分はこれで世の中に貢献できるのか。疑問を持ちながら仕事をする日々が続きました。ただ当時から、中小企業の社長たちと会話をする機会が多く、経営全体の話をしているときに、自分の役割はこれではないかと漠然と考えるようになっていきます。

 

事業再生の仕事が、大きな転機に

その後も社内の部門を転々としていた新宅ですが、事業投資部門に移ったときに転機が訪れます。リーマンショックをきっかけに新たな事業を任されたのです。

新宅 「当然ながら、当時お客さんの業績が激しく落ち込んでいました。そのときに、事業ポートフォリオから見直すような、事業再生の仕事を始めたんです。辞めそうな雰囲気の僕を拾ってくれた人と僕と、メンバーはふたりだけでした。都会は競合が多いので、ますは東北からのスタートでした」

もちろん事業再生は初めてでしたが、東北の銀行などを地道に回り、顧客を開拓。地道に実績を積み上げていったのでした。

新宅「最初は効率も悪かったし、予算も高くは取れなかったので、赤字部門と言われていました。ただ僕自身は手応えを感じていました。お客さんの会社全体を考えて、その会社が良くなっていくところに寄り添い、継続的に関係を持てる仕事が、すごく楽しかったんです。

僕は旅も好きでもあるので、最初のころは東北新幹線での出張も楽しかったですね。帰りの新幹線でお客さんや仕事について仲間と語り、ついつい飲みすぎたりするほど無邪気に仕事に情熱を持てるようになった時期です」

実績を上げるにつれ、徐々に組織が大きくなる成功体験もした新宅。30歳になって、ようやく自分がしっくりくる仕事に巡り合えたことを実感していました。

その後、事業再生の仕事で直面した、地方の少子高齢化や後継者不足を改善したいという思いからM&Aの事業を立ち上げます。その事業も苦労しながら3年で軌道に乗せたのでした。

新宅「ただM&Aは社会的意義を持って始めたものの、金額が大きいだけに自分の想いと違う方向に進んでしまったんです。数字的な結果は出せましたが、純粋に社会的意義への貢献に向けた無邪気な世界ではないなと。

M&Aの成立を目的とした一般的なM&Aのような“切った張ったの世界”は、本質的に自分には向いていない。M&Aの本質的な価値である、M&Aをした会社が今後今までよりも世の中に貢献する会社になっていただくことに貢献したいと思うようになりました。

M&Aは今の後継者不足の日本にとってはホットな業界で需要があり、かつ供給面からは満足に実務ができる人材が少ないという業界であるため、M&A事業を継続するということに報酬的なインセンティブはありましたが、40歳を目前にして自分の生き方を考えたときに自分の声に従うなら、やはり継続的な人間関係が持てる仕事をするべきだと考え、それができる環境を探しました」

「自分はまだまだ本物じゃない」──スキル偏重型コンサルからの脱却

▲クライアント先の経営陣全員が集合する経営合宿のかじ取りを担っている

コンサルティング企業を探す際に新宅が重視にしたのは、やはり経営者と人生の友人のように一緒に成長できること。そんな中で出会ったのが小宮コンサルタンツでした。

新宅「自分の思い描いていた会社かといえば、そうではないかもしれません。ただ当時の小宮コンサルタンツは、何もなかった。だから裏を返せば、なんでもできると思ったんです」

きっかけは自分のやりたいことを実現するための転職でしたが、CEOである小宮 一慶の考え方を知るにつれ、その影響を受けていったと言います。

新宅「最初は紹介してもらった小宮の著書『経営者の教科書』を読んだんです。おこがましいのですが、すごくまっとうなことが書かれていると感じました。

僕は、経営を改善させるとか、M&Aでより良好な組織資源を妥当な価格でうるとか、そういう実務的なスキルは身に付けてきたつもりですが、経営者としてあるべき姿といった本質的な部分は、これまでどんなお客さんにも伝えてこなかった。まだまだ本物じゃないと痛感させられました」

今までのスキル重視のやり方でもやっていく自信はありましたが、経営者の本質的な部分に真剣に向き合うことができれば、自分自身もより良いコンサルタントになれるのではないか。小宮コンサルタンツのホームページを初めて見たときに感じた「なんだ、研修屋か」という想いは一変したと言います。

一方で、当時の小宮コンサルタンツは、CEOである小宮の講演や書籍に共感した経営者で成り立つ会員コミュニティ「KC会員」があり、定期的に会員と接触した中から案件が生まれるビジネススキームでした。しかし、研修やセミナーが前面に出てしまい、新宅が感じたとおり「研修屋」のイメージを持たれてしまいがちでした。新宅は、そこに自分の力が発揮できるのではないかと考えていました。

新宅「入社前には、小宮から学んだ『会社は常に社会に貢献し続けるもの、そのために顧客視点に立って良いものを提供し続ける』という考え方を持って、しっかりとお客さんと歩んでいく姿はイメージできました。

ただ当時は、自分の目で見たときにそれを実践している人があまりいませんでした。小宮の思想を持った上でお客さんに深く入り込み、PDCAを回していくスタイルを僕のこれまでの経験を生かして具現化し、この組織に根付かせたい。そう考えたんです」

新宅が小宮コンサルタンツに入社して2年。実際にそのスタイルは、新宅自身が思い描いていた以上に、組織に根付きつつあると言います。

新宅「スタイルが根付くといっても全員が、金太郎飴のように同じわけではありません。『経営の原理原則』など、小宮の考え方をベースに持つコンサルタントが、お客さんとその考えを共有しながら、それぞれの個性や特技を生かしてパフォーマンスを発揮する。それがお客さんの成長や改善につながるという良い形ができつつあります」

自分たちの成長がお客さまの成長に

▲社員旅行にて。信頼できるメンバーと切磋琢磨できる環境が小宮コンサルタンツにはある

 

小宮コンサルタンツのお客さまは、多くの実績を残している歴史がある会社が多く、コンサルティングも新宅が過去に手掛けてきたものとはまた種類が違います。新宅はその点にも、やりがいを感じていると言います。

新宅 「僕が手掛けてきたのは、Badをgoodにする事業改善でしたが、小宮コンサルタンツが目指すのは、GoodをGreatにするコンサルティングです。小宮がよく『GoodはGreatの敵である』と言います。

要するに、単なる良いことは偉大になるための障壁という意味で、今に満足していたら上には上がれないというわけです。だから良い企業にはもっと良くなっていただいて、より世の中に貢献していただく。そこを支援していくのが僕らの役割なんです」

Badをgoodにするには、収益が費用を上回る形をつくれば良いので手法は決まってきますが、GoodをGreatにするのは単純な数字ではなく、それぞれの会社の理念や哲学にまで関わってきます。その意味で自分たちは、お客さまに今の状況をGoodだと認識してもらい、一緒になってGreatを目指してもらえる、信頼に足る存在でなければならないと語ります。

そしてそれを実現するために新宅が重要だと考えているのが、コンサルタントのメンバー一人ひとりが、もっと世に出ていくことです。

新宅「小宮からは、よく本を書けと言われるのですが、僕らがさらに修練を積んで結果を出して、それをアウトプットしていくことが必要なのだと思います。それによって僕らコンサルタント自身のブランドをつくっていくことができれば、小宮コンサルタンツも自然に発展していく。ハードルは高いですが、僕たち複数のコンサルタントが集まってでも、小宮を超えていかなければならないと思っています」

まだ世に出ていないコンサルタントを、組織としてどんどんプロデュースする。そしてそのメンバーたちが世に出ることによって、お客さまに成功をもたらし、その成功がまた自分たちのトラックレコードになる。相乗効果でお客さまと共に成長できる組織。それが新宅の目指す、未来の小宮コンサルタンツです。

新宅「組織として考えると、今、小宮コンサルタンツは確実に前に進んでいる実感があり、中長期で考えた場合、うまく行かない理由がないと思っています。お客さんも、すごく良い会社、良い社長さんが多く、本当に人生の仲間だと思える方ばかり。そんな方々に大成功してもらうため、GoodがGreatになるところを1社でも多く生み出したいと思っています」

入社時は、ここまで会社にフィットするとは思っていなかったという新宅。CEOである小宮に感化され、自分に足りない部分を吸収してきた人間が、今、小宮コンサルタンツをよりGreatにするために、自分が培ってきたスキルを存分に発揮しています。


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