グアムでの定点観察と気になったこと

2020.02.25発行 Vol.361
今年も2月中旬に50名ほどのお客さまに集まっていただき、グアムで戦略立案の合宿を4泊5日で行いました。今年で14回目で、毎年、同じ時期に行っています。グアムは新型コロナウイルスの非感染地域でしたが、それでも会社の規定で海外渡航が禁止になった2名のお客さまが不参加になりました。
今年のグアムでは、中国人観光客をほとんど見かけませんでした。団体の渡航が禁止されているということもありますが、近年は中国からの観光客は元々かなり減っていたと思います。一方、韓国人の観光客は多かったです。しかし、毎年私は、早朝と夕方にタモン湾のビーチを歩きますが、観光客全体が減っているという印象を受けました。
一方、中東有事の際には、夕方になると空軍基地に戻る米軍の戦闘機や爆撃機がかなりの数、轟音を響かせながらタモン湾や私たちが泊まる日航ホテルの上を飛んでいきましたが、今年はその数は、ここ数年同様かなり少なかったです。ホテルでは、たまに空軍の軍服を着た兵士たちを見かけましたが、それも、以前よりも大幅に少なくなっています。イランでの緊張は高まりましたが、グアムは今のところは平穏というところでしょうか。
ところで、今回のグアム訪問で一番気になったのは、韓国の若者の態度でした。もちろん、私は数名しか直接接していないので、すべての人がそうだというつもりはありませんが、とても気になったのです。たとえば、エレベーターに乗るときに、ドアを開けて待っていても、挨拶どころか、目配せもしません。全く無視です。逆に、降りる際に、ドアを開いたままにするボタンを押して先に出してあげても、全く無視したまま出ていきます。
先にも述べたように、もう、グアムでの研修も14回目なのですが、以前は、少し会釈ぐらいはしたと思います。ところが、今回は、数度同じことがありましたが、皆、全く無視でした。失礼だと思うと同時に、とても残念な気持ちになりました。
日本も高齢化などが進み、国力が落ちつつあります。しかし、韓国はもっと深刻です。ソウルオリンピックのころまでは「漢江の奇跡」とまで言われた韓国経済ですが、このところは、結構厳しい状況です。そして何よりも憂慮すべきは、女性一人が一生に産む子供の数である「合計特殊出生率」が0.98まで落ちていることです。日本の1.4台も深刻ですが、2.07が先進国で人口が均衡するレベルであることを考えれば、韓国は危機的状況です。経済のみならず、このままでは国の衰退は明らかです。
そのような状況ですが、悲しいことに、反日に関して原理主義的な大統領のこともあり、若い人には反日感情が定着しているのでしょうか。中国は、現在新型ウイルスで大変ですが、中国でも人口の減少が始まります。東アジアの繁栄の時代は終わりを迎えつつあります。その中でも経済的には弱小の韓国が最も大変だと思いますが、日本に反目しているだけでは活路を見出すのは難しいのではないでしょうか。日韓ともに新たな取り組みが必要な時期だと、グアムの青い海を見ながら思いました。
【小宮 一慶】
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