コロナ騒動で新たに経験できたこと

2020.07.14発行 Vol.370
東京など関東圏などでは、再びコロナウイルスの感染者が増加しつつあります。ワクチンや特効薬ができるまでは、「ウイズコロナ」の時期が続くことは避けられず、今後も感染拡大と収縮を繰り返しながら、完全に元の生活に戻るにはかなりの時間がかかりそうです。そうした中、私は今回のコロナ騒動の中で多くのことを経験できたと思っています。
ひとつは、Zoomなどのオンラインの便利さを知ったことです。3月、4月、5月とほとんどの講演や研修、会議がなくなりました。キャンセルになった講演や会議は、後日の参考にと手帳にバツ印をつけていったのですが、その数は34ありました。他に会食の予定などのバツも相当な数です。
しかし、そんな中で、4月あたりから徐々に増え始めたのが、Zoomによる会議です。そして、5月に入るとZoomでの講演依頼が増えるようになりました。当社で年に5回主催している会員さん向けの経営実践セミナーも、3月開催予定だったものが開催できず、それを5月に延期したのですが、それでも東京と大阪の会場での開催はとても難しい状況となりあきらめざるを得ませんでした。
そんな中、5月の開催も私としては再延期も仕方ないかなとふと頭をよぎったのも事実ですが、スタッフが、「こんな状況なので、お客さまは小宮さんの話を聞きたいと思う」と励ましてくれたこともあり、最終的にはZoomで4時間半の講演を行うことにしました。若いスタッフの協力もあり、同じ内容を3日間それぞれ話したのですが、問題なく終了できました。3日合計で約320名の方に聴講いただきました。普段の会場参加者の合計とほぼ同じでした。お客さまのアンケートを見ても、満足度にもそれほど影響なく、当方としてもとても自信につながりました。
6月に行った実践セミナーでは、会場(東京はウエスティン東京、大阪はリッツカールトン大阪)での講演をZoomでも同時に放映しました。こちらも思ったよりもお客さまの反応は良く、今後もそれを続けていこうと考えています。来期からは「ウェブ会員」さんの募集も始めようかと考えています。こういう発想になったのも、コロナのおかげです。
最近では、ご依頼を受ける講演会でも、オンライン放映という形も増えています。会場の制約がないので、これまでより大人数でのご参加の場合もあります。
一方、大阪でここ15年ほど出させてもらっている毎日放送の「ちちんぷいぷい」という昼の情報番組もオンラインで出演しました。東京の事務所からの出演なのですが、パソコン画面に生放映されている画像が映るので、テレビを観ているのと同じ感覚になります。しかし、楽しんで観ていると、突然キャスターに振られるという、貴重な体験もしたと思っています。もうひとつの出演番組「水曜日のハウマッチ」も大阪のスタジオではなく、事務所のセミナールームで収録するという経験もしました。雑誌の付録で連載しているCDの収録も、これまでは、編集者が来て録音していたのですが、それもこちらで録音してネットで送ることで対応しています。固定概念にとらわれる必要はないですね。
もうひとつ、私は、緊急事態宣言以降は在宅勤務を基本にしていますが、事務所に行かなければならない場合には、自分で車を運転して行くようになりました。それまでは普段あまり車を運転しなかったのですが、多い時は週に5回、車で出勤しました。よく考えれば、これは若い頃にアメリカのビジネススクールに留学していた時以来だと思い出しました。卒業してもう34年になりますからそれ以来です。新しい世界が開けたというのは大げさですが、良い経験ができたと思っています。(ちなみに、事務所からの帰りに夕方、赤坂から表参道あたりのおしゃれな青山通りをゆったりと走るのは結構気に入っています。)
コロナウイルスで大変な時期を過ごしていますが、新たな経験ができているという面もあります。これをこの先に活かしていきたいですね。
【小宮 一慶】