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「コミュニケーションは『意味』と『意識』の両方」

小宮一慶のモノの見方・考え方
2025.05.13

先週末、当社では場所を借りてバーベキュー大会を行いました。来られなかった社員もいましたが、家族も同伴可能で、比較的都心で皆が集まりやすい場所を選んだこともあって、家族を含めて20名ほどの参加があり、結構盛り上げりました。

社員の家族とはめったに会うことがなく、10年ぶりという方もいました。一部の社員のお子さんも参加したのですが、初めて会う子も多く、また久しぶりに会った子はとても大きくなっていました。また、コロナ以前から当社ではリモートワークを採用しており、特にコロナ後は、あまり出社しない社員も多くなったのですが、2時間ほどの時間でのバーベキューでは、お互いが普段あまり見せない側面も見えて、私としてはとても楽しい時間が持てたと思いました。

セミナーでも良くお話ししますが、私はコミュニケーションがうまくいくためには「意味」と「意識」の両方が必要だと考えています。

「コピーを100枚とってほしい」、「○○さんを訪問して欲しい」などというのは意味です。皆さんも経験があると思いますが、同じことを言われても、好きな人に言われれば喜んでやりたいと思うでしょうが、嫌な人に言われたらやりたくないものです。これは「意味」の問題ではなく「意識」の問題なのです。

経営成功のためのキーワードのひとつが「徹底」だと私は考えています。同じようなことをやっていても、業績に大きな差が出る場合があるのは「徹底」の度合いが違うからです。トップランナーがやっていることと「同じこと」と「同じような」なことでは大きな差がある場合が多いのです。

そして、徹底をさせるためには、何度も話をするなどの、「意識」の共有の部分がとても大きいと私は感じています。また、皆が集まってリアルで会議をする、食事をするなどということも意識を共有する上ではとても有効だと思います。

当社では、この4月から、スタッフの発案で全員が集まっての昼食会を始めました。当社のセミナールームに集まり、お弁当をとって、16人の社員がくじ引きでいくつかのグループに分かれてお昼ごはんを食べながら日常のことなどを話します。あまり難しい話をしないのがいいと思います。もちろん私は社長なので、私の入ったグループは少し私に気を遣って話しているようにも見えますが、それでも会を重ねることが重要だと考えています。

また、私は事務所にいる時には極力社員と一緒に近くのファミリーレストランで食事をするようにしていますが、これも、私の楽しみでもありますが、社員とのコミュニケーションを良くするため大切な機会だと思っています。意識を通じやすいからです。

いずれにしても、いざという時に話が通じるかどうかは、普段の意識の共有にかかっているところがとても大きいのです。こんなことをバーベキューを終えて少し酔った頭で考えました。

小宮 一慶

 


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