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出国できたが渡航できなかったこと

小宮一慶のモノの見方・考え方
2025.08.26

変なタイトルで、何を言いたいのか分からないと思った方もいらっしゃると思いますが、8月の上旬に次のようなことがありました。

お客さまたちと、ベトナムを訪問し、当社のお客さまでベトナムで事業を展開されている会社を2社訪問する予定でした。出国当日の朝、飛行機が出る約2時間前に羽田空港まで行き、自動チェックイン機でチェックインを済ませ、通関をして、少し時間があったのでJALのサクララウンジで、お茶を飲みながらメールを書いたりしていました。飛行機の出発時刻の40分ほど前になったので、搭乗ゲートまで行きました。この日は、香港経由で行く予定だったので、飛行機までバスで移動する134番ゲート近くで待っていました。当社のスタッフ2名と、同じ便で行かれるお客さまともそこで合流しました。

そろそろバスに乗る時刻になった頃、カウンターからマイクで私の名前が呼ばれました。カウンターまで行くと、「パスポートをチェックさせてください」と言われ、パスポートを渡すと、「申し訳ありませんが、パスポートの残存期間が6か月を切っているのでベトナムへの入国はできません」と言われました。秋にはお客さまとのツアーでモロッコとスペインに行く予定なので、ベトナムから帰ったらパスポートの書き換えをしようと思っていましたが、ベトナムへの入国ができないとは夢にも思っていませんでした。その日の時点で、私のパスポートの残存期間は5カ月と10日間ほどでした。

自分で言うのもなんですが、そういう時の私のあきらめはとても速いので、じたばたしても仕方ないので、その場でベトナム行きを諦めました。私はそういう時には、「神様がそういうふうに決めている」と思うようにしています。

お客さまと当社のスタッフがバスに乗り込むのを見届けて、私は羽田空港から自宅に戻ることにしたのですが、その後はめったにできない体験をしました。

一度通関をしているので、もう一度入国をしなければならないのですが、そのような人はそれほどいないので、空港の作りもそうなっておらず、手続きも必要です。JALの方が一緒についてきてくれたのですが、複雑な経路を通ってパスポートコントロールまで行き、JALの方が作ってくれた書類を出して入国の手続きをし、さらには、最後は税関を通らなければいけないので、そこでもJALの方が、税関職員に事情を説明して、やっと再入国ができました。

自動チェックイン機でチェックインした際に、「ビザはお持ちですか」という質問が出て、「いいえ」を押したら、そのままチェックインができてしまい、搭乗券まで出たので何も問題はないと思い通関も済ませていたのですが、後で聞くと、ベトナム入国に際してはパスポートの残存期間が6か月未満の場合は、ビザが必要だったとのことです。それなら、飛行機へのチェックインの時点で、はじかれるか、窓口に行くように指示してくれれば、これだけの手間はかからなかったのに、とも思いましたが、いずれにしても、海外には100回ほどは言っていますが、とても良い経験ができました。少なくとも、このメルマガに書くネタができました。

もうひとつ、そのベトナムに行けなかった日に感じたことがありました。私を無事搭乗ゲートから「国内」まで、手続きをしながら案内してくれたJALの女性職員は外国人だったのです。そして、羽田空港から自宅に戻るタクシーの運転手さんも外国人でした。正確には、その運転手さんは、日系ブラジル人で日本国籍を持っていると言っていましたが、外見はまったくの外国人でした。おかげでちょっとした海外気分を味わえました。

いずれにしても、パスポートの残存期間には注意が必要なことが身をもってよく分かりました。今週のうちにパスポートの書き換え申請をするつもりです。

小宮 一慶

 


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