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組織と社員のWill、Can、Mustで働きがいを生む

人と組織
2023.08.02

Willはありたい姿、Canはできること、Mustは期待されていること、です。
キャリアマネジメントの世界で良く使われるフレームですが、組織と社員の関係にも応用したときに、組織(会社)と社員、それぞれのWill、Can、Mustが重なりあうことが、その企業における働きがいにつながるといえます。

1.Will=ありたい姿

会社でいえば、ミッション・ビジョンです。企業としての使命と、目指す姿、「なれる最高の会社」の姿です。
一方、働く人の側においても、自分が働く意義、なりたい姿、「なれる最高の自分」の姿を持つことが、自身をより成長させるためには重要です。
これらが全く同じでなくても、重なり合う部分があることは、この会社で働く理由となる「使命感」を持つことができるのです。ミッション・ビジョンへの「共感」が重要なのも、このためです。

Willが重なり合う状態を目指すには、まず企業としての使命を定め、ぶれない姿勢で経営層が全社員へその浸透を促し、その使命や姿勢への共感を育むことが必要です。
そして社員一人ひとりに対し、マネジメントが向き合い、その人の中にある想いから目指したい姿を一緒に描く手助けをすること、それが企業の使命のなかで実現できると感じてもらうことが必要です。

2.Can=できること

会社でいえば、組織の能力や自社の強みです。
働く人の側においては、仕事の思考力や実行力です。
自分の仕事における力が、組織のなかで活かされていること、自己の強みが、自社の強みを構成する要素であることは、自己効力感を生み、組織への貢献実感に繋がります。
そしてそれが会社、個人それぞれのWillの実現に向かっていることで、ますますその力を高めたいという欲求にもつながります。

Canが重なり合う状態を目指すには、何より、その社員の強みとなる資質を見出して活かすことが重要です。スキルだけではなく、資質に目を向けることを意識して、その人を良く理解するのがマネジメントの仕事です。
また、企業が強みとしたいことは何かを人材の資質に落とし込んだうえで採用を考えることも重要でしょう。

3.Must=期待されていること

組織が期待されていることは「良い会社」であること。つまり、お客さまに喜ばれる商品・サービスを提供して社会に貢献することです。そしてその結果として十分な収益を獲得することです。その過程で、働く人が幸せであることです。
一方で、働く人の側に期待されていることは、「良い仕事」をすることです。つまりお客さまが喜ぶことを行い、働く仲間が喜ぶことを行い、そのために自身で工夫し行動することです。
「良い仕事」を通じて「良い会社」になるという繋がりを知って働くことは大切です。
そして実は「良い仕事」として期待されていることは、人が本来「嬉しい」「面白い」と感じる要素なのです。

社員にお客さまに喜んで頂くこと、働く仲間が喜んでもらうことをやってもらうだけでなく、その結果を社員へフィードバックすることによって、お客さまや社会から期待されていることと、会社が働く人に期待することが重なり循環していきます。

 

このように、Will、Can、Mustが組織(会社)と社員双方で重なりあうことを意識して、それぞれに働きかけていくことが重要なのです。

 

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