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次世代の幹部を育てる「ジュニアボード」制度

事業承継
2023.08.03

うまくいく経営者の方には、経営を一緒に支える幹部がいます。社長の右腕、左腕です。
事業承継にあたって良くある課題は、後継者の育成だけでなく、次の世代の経営を一緒に支える幹部やリーダーの育成がされていないということがあります。

また、昨今増えてきた血縁によらない内部昇格での承継を考えられている場合は、経営者となる人材の発掘や育成という課題もあります。

そこでお薦めしているのが、ジュニアボードという仕組みです。

1.ジュニアボードとは

ジュニアボード制度とは、もともとアメリカで生まれた制度で、若手や中堅社員がプロジェクトメンバーとして集まり「疑似役員会」を結成し、経営課題の調査、検討、および提案を行う制度です。
ジュニアボードメンバーは社内から、次世代を担うことを期待する人材を選抜し構成します。メンバーに選ばれた若手の意見を実際の役員会メンバーに提案することで、新しい観点を経営に取り入れ活性化を図る効果も注目されています。

2.ジュニアボードの運営の方法

ジュニアボードの運営においては月に1~2回、1日~半日のまとまった時間を取って進めます。
大切なのは、インプットの時間とアウトプットの時間の両方をとることです。
インプットの時間においては、経営における必要な知識(経営の考え方、マーケティング、人材戦略、財務など)の学習や、経営者からの考え方の共有を行います。
アウトプットの時間では、経営に関する事前課題を出し、メンバー間でその内容についての議論を行います。その回数を10回以上重ね、経営計画としてまとめ、現経営陣へプレゼンテーションを行います。

3.ジュニアボードの効果

ジュニアボードの主な効果は下記が挙げられます。
①次世代幹部、リーダーの育成
②有望な人材の見極め、発掘
③現経営陣には思いつかない新しい経営の視点や提案の取り込み
④組織内の壁を越えた部門間の交流と理解(が、次世代にも続くこと)
⑤後継者とそれを支える幹部メンバーの結束の育成
⑥現経営者の考え方の共有

実際に、このジュニアボードを使って、若い次期社長や役員の抜擢に活用されている企業もあります。
経営を担う人材の育成は一朝一夕にはできません。ぜひこのような仕組みも早めから取り組むことをお薦めします。

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