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社風を変えることはできるのか?

知恵のバトン
2020.10.27

突然ですが、社風を変えることはできるのでしょうか?また、変えることができるとすれば、何が重要な要因なのでしょうか?今日は、ある企業の事例を通して、そのお話をしたいと思います。

 

その企業と出会ったのは、5年前。役職者の強化を図りたいという依頼を受けました。対象となる方々にヒアリングを行ったところ「自分はやっているが、まわりがやってくれない」、「自分は悪くない、他の社員がやっていない・がんばっていない」と自分のことを棚に上げて、「上司が」・「部下が」・「他の部署が」・「会社が」というワードで、まわりのせいにする社員の声がたくさん挙がってきました。そしてそれは「できない理由を正当化しようとする」言動でもありました。問題が起こった時にその原因を考え、対策を打つということができる社員は、その当時ほとんどいませんでした。この事実を知り、これらの社風が変わらない限り、この会社が良くなることは難しいと率直に感じました。特に影響力の大きな役職者の言動を良い方向に変えていかなければと強く思いました。

 

そこから5年、その企業と一緒に粘り強く取り組みを重ね、結果としてこの会社の社風は、現在変わりつつあります。どのような社風に変わってきたのかというと「どうすればできるかを考える社風」・「協力する社風」になってきたのです。問題が起こった際に、状況を整理し、その問題の原因を考え、対策を打つ。以前では考えられなかった意識と行動です。そしてその中で、役職者だけで解決ができなければ部下と協力をする、自部署だけでは解決できないのであれば他部署と協力をするという動きが至るところで行われるようになりました。

 

なぜ、この企業は、このような変化を起こすことができたのでしょうか?

 

まず我々との取り組みの中で、役職者同士の対話、上司・部下の対話を半強制的につくりました。それは「大変なのは自分だけではない」、「他の社員も自分と同じような悩みを抱えている」、「他の社員もがんばっている、よくしようと考えている」という事をお互いに知る機会をつくったのです。そうすることで、徐々にお互いの悩みを打ち明けたり、相談したりするようになり、協力する社風に変化していきました。

 

次に取り組んだことは、自部署の中で他部署と関連する課題を解決するための目標を設定して、そのための活動を行う機会をつくりました。2カ月おきにその活動を共有するミーティングを開き、2カ月間の振り返りと次の2カ月に向けての取り組みについて意見交換をすることを行いました。そのサイクルを通して、思考力と実行力が高まりました。いわゆるビジネス基礎力です。そうすることで「どうすればできるかを考える」社風に変化していきました。

 

そうした取り組みの継続が社風を良い方向に導くことにつながっていったのですが、一番大きいと考えているのは、社長がこの取り組みに継続的にかかわり、上記の社風の重要性について信念を持ってブレずに伝え続けたことです。こうした取り組みを外部任せ、担当者任せにしてしまう経営者の方にお会いすることがありますが、そうした会社の取り組みで社風が変化したという話を聞いたことがありません。この事例の企業では、経営者が自身の考え・想いを伝え続けることで、その真剣さ・重要性が役職者に伝わり、言動に大きな影響を与えていたと感じています。

 

「経営者のブレない信念」と「継続した取り組み」が社風を変える。そうしたことの重要性を改めて実感しました。ぜひ参考にして頂ければと思います。


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