今年も残すところわずかとなりました。私は、毎年年末になると「自分の１０大ニュース」を書き出すようにしています。普段から、１０大ニュースになりそうなことは書き留めておいて、それを年末に順番をつけているのです。

もうそれを１５年以上前からやっており、年末になると、それらを見直します。そして、それにより自身の人生のステージが上がっているかをチェックしているのです。

私も６８歳となり、結構年齢を重ねました。「年だからもういいか」と思うこともありますが、中村天風先生の「年齢のせいにするな」という戒めを胸に、出来るだけ前進し、「なれる最高の自分」になろうと考えています。

そういった点で自分の１０大ニュースを以前からの分を含めて振り返ることは、自分が少しでも進歩しているかをチェックするのにとても役立ちますし、今年の分だけでも、自身の１年の振り返りになります。もちろん、良いことだけではなく、うまくいかなかったことやしんどかったことなども書き出してもいいと思います。

私の今年の１０大ニュースですが、まだ、順番付けをしていないのですが、順不同で書きますと、グアムで、私の考え方をすべて話すセミナーを開催したことが挙げられます。これまでも多くの場所で講演をし、グアムでも１５回以上セミナーを開催したことがありましたが、私の考え方をすべて話した機会はなかったのです。具体的には、経営についての考え方やマーケティング、財務・会計、人を動かす・組織を動かす、経営者の姿勢などについて、４泊５日で、１．５時間を１１コマ話し、それをＤＶＤにしました。

次の１０大ニュースは、『KCジャーナル』という日記帳の作成です。『小宮一慶　ビジネスマン手帳』は２０１０年から出版されていましたが、スマホなどデジタルでスケジュールを管理する人が増え、紙の手帳は昨年で廃版となっていました。そうしたころ、今年に入り、私の手帳のファンという方から、「ぜひ復活してほしい、それも日記という形態はどうですか」というご提案もあり、当社のコンサルタント養成講座の卒業生で工業デザイナーの門出希さんにデザインを、後継ゼミ卒業生の木村進治さんが社長をするプリントパックさんに印刷を依頼して、手帳を出版できました。目標設定、スケジュール管理と振り返りができるとてもきれいな日記ができたことは自分や小宮コンサルタンツにとって大きな前進と思っています。

他に１０大ニュースとしては、毎年行っているお客さまとの海外視察ツアーで、モロッコとスペインを訪問できたことです。海外ツアーは１９９９年から、同時多発テロやコロナの時期を除き毎年行っていますが、アフリカを訪れたのは初めてで、いろんな場所を見学し、JETROなどからの説明を受けお客さまも喜んでおられました。また、バルセロナでは完成に近づいたサグラダファミリアを見学できたことも印象的でした。

『経営者の教科書』という私の経営についての考え方をまとめた本の増補改訂版を出したことも今年の私には大きな出来事でした。他に『金利上昇に勝てる経営』も出版しました。

健康に１年を過ごせたことも大きなニュースです。

みなさんにとってもいろんなことがあったと思いますが、１０大ニュースで振り返ることも一案です。

今年もお世話になりました。良い年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。

小宮　一慶