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従業員の成長は経営者のやる気が9割

経営のヒント
2026.02.20

「最近の若手は成長が遅い」「管理職が主体性を持って動いてくれない」といった悩みを、経営者や経営幹部の皆さまから伺う機会は多いです。もちろん本人自身の資質や努力も無視できませんが、多くの会社を見てきた中で感じているのは、従業員が育つか否かは、リーダーがどれだけ本気か、ということです。

先日、我が家の長男(小5)と次男(小3)の体操大会を通じて、このことを改めて実感する出来事がありました。息子たちは二人とも体操教室に通っていますが、実力的には「下手ではないが、特別上手くもない」、いわば中の上といったレベルでした。私自身もこれまでは「楽しくやれれば良い」というスタンスでしたが、先に開催された大会で次男が「絶対に入賞したい」と奮起し、練習に付き添った結果、跳馬で5位入賞を果たしたのです。初めて賞状を手にした弟の誇らしげな姿を見て、強烈なプレッシャーとともに火がついたのが、3週間後に大会を控えていた長男でした。

「自分も絶対に入賞したい」。来年には中学受験も控え、本気でスポーツに取り組めるのは今年が最後かもしれないという長男の想いを受け止め、私は親として「本気」で練習に付き合うことにしました。そこからの3週間、週末は妻にも協力を仰ぎ、家族総出で練習に取り組みました。演技を動画で撮影してはその場で本人に見せ、採点基準と照らし合わせて「どこを直せば点数が上がるのか」を具体的にフィードバックしました。たまたまプロのインストラクターからコツを教わる機会にも恵まれ、これまでにないほど熱心に練習に取り組んだのです。

そして大会当日。
調子も良く、大きなミスもなく、練習以上のパフォーマンスを発揮しました。結果は、跳馬と床で1位、鉄棒で3位という成績でした。個人競技では久しぶりのメダル獲得です。 

思い起こせば、長男が幼稚園の年中のとき、持久走大会の練習を一緒に行ったことがありました。本番の距離に合わせてタイムを計り、出張以外の日はほぼ毎日練習し、徐々にラップを上げていきました。その結果、このときも見事に優勝することができました。

今回、改めて感じたのは、子どもの成績は親の本気度で決まるということです。できないのは子どもが悪いのではなく、親が本気で向き合っていないだけ。人に任せてお金を払って習わせればうまくいく、というものではありません。親が手間暇をかけ、一緒になって取り組むかどうかなのだと思います。

このことは、経営における人材育成も全く同じではないでしょうか。経営者や経営幹部のようなリーダーが本気になって従業員に向き合い、手間暇をかけることが、従業員の成長につながります。

私もこれまで多くの企業で従業員育成のための研修を実施してきました。その研修に対する経営者の関わり方やフォローによって、明らかに成長の速度は変わります。

伝説の経営コンサルタント、一倉定氏は「電信柱が高いのも、郵便ポストが赤いのも、すべて社長の責任だと思え」とおっしゃいました。従業員の成長の「9割」は、経営者・経営幹部の「やる気」にかかっています。部下の可能性を信じ、手間暇をかけて、ともに向き合うこと。その覚悟こそが、自走する組織をつくる原動力になるのだと思います。

平野 薫

 


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