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なれる最高の自分とはなにか

経営のヒント
2021.09.24

弊社の経営実践セミナーでは、経営者の姿勢として「なれる最高の自分」になっていただけるように

お話をさせていただいています。

 

それは、経営者自身が「なれる最高の自分」を目指さなければ経営する会社も「なれる最高の会社」には

ならないからです。

そして、「なれる最高の会社」になることは、それだけお客さまや社員の方々やそのご家族など関係する方々が

幸せになるということでもあります。

 

これは、経営者に限らず誰にでもいえる話です。自分自身が「なれる最高の自分」を目指す人達の切磋琢磨の

コミュニティとしてKCクラブがあり、また、そのような経営者や経営陣の方々のコミュニティがKC会員

ということになります。

 

「なれる最高の自分」とはなんでしょうか。

「なれる」という部分がポイントであり、実際に「自分がなることができる最高の自分」ということです。

 

100メートル走でいえば、9秒台で走ることは、能力的にもとてもハードルが高いため「なれない自分」かもしれません。
一方で、能力的にはなれるのだけれども、気持ち・志によって自分は100メートルを20秒で走れればよい、と上限を決めてしまっているかもしれません。本当は12秒くらいで走れるにも関わらず。
この場合の100メートル走でいうところの「なれる最高の自分」は、「12秒で走る自分」ということになるでしょう。そして、その上限を決めるのは能力とともに気持ち・志の2つの要素があると言えるでしょう。

 

もちろん人生や会社はもっと複雑なので、こんな単純な話ではありませんが。

「なれる最高の自分・なれる最高の会社を目指す」それはその通りと思うのですが時に今のままの自分で、今のまま自分の会社で良いのではないかと思うこともあるでしょう。
「GOODはGREATの敵」、と言うように今の自分にある程度満足していればなおさらそう思うことでしょう。

変に上を目指さないからこそ余計な波風を立てずに過ごしていけるのだと。

 

菜根譚と言う古典があります。菜根譚においては儒教、道教、仏教からバランスよく処世訓がピックアップされています。
特に道教においては、小さい自分、小さい会社でよしとする、それが人生の幸せでもあるのだと言う趣旨の話があり、私自身もそのバランスを図るかねている部分があります。

皆さんも同じような考えを持たれている部分もあるのかなと思います。このままでもいいかもしれないし、もっとやるべきこともあるしと言ったような感じ。

 

一方で、大きな志を持つ、その志が自分自身をなれる最高の自分に、そしてなれる最高の会社に引き上げてくれると言うことも事実だろうと思います。
志を何のために持つか、何のためになれる最高の自分や会社を目指すのかといったことを考えてみると、それはおそらく自分一人の欲求の充足では到底足りないと思うのです。
自分一人が幸せになる、自分一人が豊かになる、これには限度があります。どこまで想像したとしてもスモールリッチカンパニーで誰にも何も言われず自分の身入りを増やしていくことくらいで十分に足りてしまうのではないでしょうか。もちろん、その実現も相当難しいことではありますが。

 

これに対して、自分以外の人の幸せを考えたときにはどうでしょうか。世の中には困ってる人がたくさんいて、その人たちのために何かしてあげたいと思う心はそれこそ際限がないように思います。
でも正直、困っている人は確かにいるし何とかしてあげたいと思うけれども自分自身は小さい自分でいいと思ってしまう気持ちもまた事実だと思います。
そんな中で、なるべく頑張ろうと思って到達する自分がなれる最高の自分なのかもしれません。

 

私自身が感じたことですが、様々のことを学んだり、歴史を学んだりする事は感謝の心を養うために必要なのではないかと思うのです。

自分以外の人に対して、何かをしてあげたいと思う心の原動力は感謝の心ではないかと思います。感謝を受けたからこそそこに自然に報いたいと思う気持ちが生まれる。そのことによって人は自分の欲求の幅を超えた志を持つことができるのではないかと思うのです。

 

稲盛和夫さんの書籍を拝読すると、いたるところに「なんまんなんまんありがとう」と言う言葉が出てきます。
稲盛さんが子供の時に、鹿児島の実家の隠れ念仏に同行した際にお坊さんから、「これから毎日、なんまんなんまんありがとう、と言って仏さんに感謝しなさい。生きている間、それだけすればよろしい」と言われたことがきっかけと言うことです。

「私にとって最初の宗教体験とも言える印象深い経験でしたが、その時に教えられた感謝することの大切さは、私の心の原型を作ったように思います。」と稲盛さんの書籍『生き方』に記されています。

日常生活においても常にありがたいことがあったときに「なんまんなんまんありがとう」と唱える、そのことによって稲盛さんとしても感謝力を磨かれてきたのではないかと思うのです。

 

また松下幸之助さんが常々おっしゃられている素直さ謙虚さとは、あらゆることから感謝の気持ちを感じられる心の有り様なのではないかと思います。

自分の欲求の幅を超えた志を持ちたいから感謝力を鍛える、感謝力があるからこそ自分の欲求の幅を超えた志を持つ、鶏と卵のようですが正直それはどちらでもいいのではないかと思います。
どちらにしても、自分の枠を超えたことに対して貢献したい、良い影響与えたいと思う気持ち、それに向けて努力をすることが「なれる最高の自分」や「なれる最高の会社」に向かっていくとても重要な1歩と思うのです

 

日常のあらゆることから感謝を感じる心、そして正しい歴史認識や人間が何千年も正しいと言われてきたことを学ぶことが、自分の心のスタンスを整えて、なれる最高の枠を広げる志を持つ原動力になるのではないかと思っています。

これからKCクラブで学んでいっていただくことが、それ自体がなれる最高といく枠を広げる効果もあるのだと思いますし、皆さんにとって学ぶたびに志が上がっていくようなものを提供したいと心から願っています。

 

松下幸之助さんや稲盛和夫さんの書籍について、ご興味ある方へ

まずは以下の書籍をおすすめします。その他にも名著がたくさんありますので

今後のKCクラブでもご案内いたします。

 

『道をひらく』(松下幸之助著/PHP出版) 

『生き方』(稲盛和夫著/サンマーク出版)

 

 


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