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世間の関心に合わせること  ~新聞を読む理由~

経営のヒント
2021.10.08

なぜ新聞を読む必要があるのでしょうか。インターネットで自由に情報が取れる時代になっています。そのような中で実際に新聞が発行部数を減らしていますし、情報の収集元として新聞が妥当なのだろうかと言う疑問をもたれる方もいらっしゃると思います。

これについては、インターネットの時代だからこそ新聞やテレビによる情報のインプットが必要であるとあえてお伝えしたいと思います。その理由は、世間の関心が新聞やテレビ等に表現されているためです。逆説的に言えば新聞やテレビは個人のニーズに合わせて情報を取捨選択して表示する機能がありません。

自分が欲しい情報だけを効率よく収集できれば良いのですが、実は自分が欲しい情報と思うものは本当に世の中が必要としている情報と一致していない可能性があります。
改めて、自分自身が欲しい情報とは、自分自身の何によってその情報を欲しているのかということを考える必要があります。

 

経営の原理原則を学ぶことや、人間が何千年も正しいと考えてきたことを学ぶことによって、自分自身が関心を持つ情報そのものの質が変わってくると言う効果もあります。

インターネットニュースやSNSなどは、放っておくと、自分に興味がある、または自分に興味があると思われる情報が集中していくことになります。
SNSをやられている方も実感が湧いてらっしゃるかもわかりませんが、ネットワークについても、自分と同質性がある人のみが周りにいる環境を作ることはとても簡単です。成り行きで生きていくと自然とそうなっていきます。

個人の人生であればそれは快適ではありますが、経営においてはお客さまの関心に自分の関心を合わせなければ上手くいきません
お客さまが、社会が何に関心があるかということを理解せずに、商品やサービスを自分の視野で作ったとしてもそれが選ばれるわけではありません。

 

マーケティングはお客さまの目線に立って、お客さまが求める商品サービスを提供する必要があります。そのためには自分以外の関心に自分の関心を合わせていくトレーニングが必要になります。
マーケティングにおける具体的なトレーニング方法についてはまた改めて記載したいと思いますが、新聞を読むことの効果は自分以外の人の関心に合わせていくと言うことにもあります。

世の中は様々なことが複雑に絡まりあって成り立っています。その様々なことを複雑な状態で理解をして活かしていくこと、人生に経営に活かしていく事が出来るようになるためにも関心の幅を広げて複雑な事に対応する必要があります。関心の幅を広げなければ複雑なことを理解する必要もありません。自分の目の前のことで自分が理解できる範囲の事だけを理解している人生もそれはそれでシンプルなものです。

 

一方で、関心の幅を広げることによって自分自身の理解の範疇を超えた複雑なことに対して向き合う事は経営力を鍛えるためにもビジネスマンとしての能力を鍛えるためにも非常に効果的であるといえます。

なお、新聞についても例えば日経新聞を一紙だけ読んでいれば公正な視点が身に付くかというと必ずしもそうではない可能性があります。新聞にはそれぞれの色があると言われていて、複数の新聞を比較することによって自分としての公正な視点で現象をとらえると言うこともできるようになってくることでしょう。私自身も日経新聞のみ購読しており、その他の新聞についてはたまに読む程度ではありますが、自分の視点が日経新聞に偏りすぎていると言う自覚を持ちながら自分自身のレンズを矯正していくことが必要になると考えています。

 

KCクラブは世間への関心を合わせる努力をされる皆さまに伴走していきます。切磋琢磨の関係を積み重ねることで
視点と世間の関心への感度を磨いていきましょう。


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