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経営の原理原則、古典を学ぶ意義

経営のヒント
2021.11.05

KCクラブでは「正しい努力の積み重ね」として、
①経営の原理原則を学ぶ
②新聞を読む(世間の関心に自分の関心を合わせる)
③古典(人が何千年も正しいと考えてきたこと)を学び人格を磨く
を行っていく伴走者として読者の皆さまに貢献をしていく所存です。

 

今回はその中で、①経営の原理原則を学ぶ、③古典(人が何千年も正しいと考えてきたこと)を学び人格を磨く意義について考えてみます。

なぜ、経営の原理原則や古典(人が何千年も正しいと考えてきたこと)を学ぶ必要があるのでしょうか。それは、経営をする上で、またビジネスマンとして生きていく上で具体的に必要なことだからです

 

経営の原理原則については、それを行うことによって経営がうまくいきやすくなる、中長期的に世の中に貢献し続けられることにつながる。そして古典を学ぶ事についてはそれによって人間が本質的に正しいと考えてきたことを織り込んだものになるため共感が得られやすいと言うこともあります。自分自身の短い人生で自分が経験したことに基づく考えだけでは限界があります。
人間はすでに数千年の歴史を持っているのでその数千年の英知を生かして正しいと思われ続けた、時の試練に耐えた英知を実践していくことによって成功率が上がっていくと言うことなのです。

 

経営の原理原則に基づいた経営とは、お客さまのために、また社会のためになる経営ですので、その成功率が上がる事はお客さまのためや世の中のためになります。だからこそ、社会がそのような経営をしている企業を応援してくれることになるのです。
経営の原理原則とは、ピータードラッカーの書籍やフィリップコトラーのマーケティング理論、日本の経営者で言えば松下幸之助さん、稲盛和夫さんのような一流の経営者の方からの学びです。
経営の原理原則と言っているのは、何も真新しいことではなく歴史のある良書を良く読むと共通点があり、それらの共通点が経営の原理原則といえるものなのです。一例をあげると「お客さま第一」です。ピータードラッカーの表現では「企業の目的は顧客の創造である」となります。

 

今後、KCクラブではコラムや書籍紹介など様々なアプローチで経営の原理原則について紹介をしていきます。また、KCクラブの方は1度だけ弊社の経営実践セミナーへの無料聴講(オンライン)も可能ですので、ご希望の方は事務局までご連絡いただければ幸いです。

 

経営においてもビジネスマンとしての人生においても、具体的な成果を上げるためにはお客さまに商品サービスが選ばれる必要があります。(1人のビジネスマンとしても、貢献をすることで所属する組織に選ばれる、また所属する組織が提供する商品サービスがお客さまに選ばれることに貢献をする必要があります。)そして、商品サービスが選ばれるためにはお客さまやその他の外部の人たちに共感を得る必要があります。

この時に、当たり前ですが自己都合で生み出された商品サービスは相手のことを考えていないため相手に受け入れられる事は少ないでしょう。

一方で、お客さまの事や社会のことを考えて生み出された商品サービスは相手の共感を得やすく選ばれる可能性が高くなります。当たり前ですが、商品サービスは選ばれてこそ売り上げが上がること。また、選ばれてこそ貢献できると言う事でもあります。どれだけ磨き上げた商品サービスがあったとしても選ばれなければその商品サービスが使われることもないため貢献をすることにはなりません

 

これはお客様だけではなくて、内部のマネジメントについても言えることです。経営理念やビジョンが浸透しないと言う話をよく聞きますが、それが結局オーナー経営者や経営陣のためだけのものになっている場合には社員さん達にも共感を得づらいことでしょう。
もちろん、経営理念が「オーナー経営者である私のために頑張ってください」と言うような内容では無いにしても、普段からの言動や積み重ねがそのようになっていれば、額面通りに社員さんが受け取る事はないでしょう。結局社長が儲けるために言いくるめられていると思うのが関の山です。

 

社員の皆さんが自分事に出来るような、社員のみなさんにとっても幸せにつながるような経営理念やビジョンであればそれは意識のコミュニケーションによって社員の皆さんにも伝わっていくことでしょう。

小宮はよくコミュニケーションには「意味のコミュニケーション」「意識のコミュニケーション」があると言っています。
意味のコミニケーションとは、その名の通り意味を伝えるだけのコミュニケーションです。これに対して、意識のコミュニケーションとは気持ちを伝えるコミニケーションになります。経営理念やビジョンについては特に意味だけで伝えようとしても伝わるものではありません

 

日々の信頼の積み重ねによって、コミュニケーションをとる人たちの間で信頼関係が築けている場合に、リーダーが部下たちに好かれている場合に初めて意識のコミュニケーションが取れると言えるかもしれません。
そして、この意識のコミニケーションを実践するにあたっても、人間としてどうあるべきかと言う古典からの学びが非常に生きてくるのです。

 

例えば、論語にあるような仁の心を持って人に接する、自分の力だけではなく相手を思う義を重んじることなど、そして相手に配慮する礼の心を持つことによってコミニケーションは自然に円滑になっていきます。
また、菜根譚(さいこんたん)などの古典は現在を生きる上でも非常に学びの多い処世術、人間関係論に満ちています。

経営の原理原則を学び、その経営の原理原則を踏まえた、ミッションとビジョンを策定して会社の方向付けを行い、それを古典に学んだ人格と普段からの関係の積み重ねによって意識のコミュニケーションで伝えていく、ということですね。

 

言うは易く、行うは難し、私も修行の真っ最中であり、「お前こそ頑張れ」と言われてしかるべき状況にあります。ともに歩んでまいりましょう。


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