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感謝の気持ちを忘れずに

小宮一慶のモノの見方・考え方
2021.11.09

私事で恐縮ですが、毎年この時期になると思い出すことがあります。もう15年も前になりますが、私の顧問先さんの病院で肺がんの手術を受けたことです。その病院で毎年受けていた人間ドックで初期の肺がんが見つかり、右肺の4分の1ほどを切除しました。幸い、手術は胸腔鏡手術だったこともあり、手術から1週間後には、大阪で午前中に取締役会、午後は毎日放送のテレビに生放送で4時間出演し、その後新幹線で帰宅することができました。

 

ただ、たまたまそのころ読んだ雑誌で、米国の記事だったのですが、「肺がんが見つかった人の5年後生存率は2割」というのがあり、それが現実だということも考えさせられました。当時、48歳でした。翌年2月のグアムの合宿中に、ひとりでタモン湾の白砂の海岸を歩いていて、「あと、何回来られるかな?」と思ったのも事実です。手術から15年経ち、おかげさまで元気に毎日を過ごしています。15年生きたおかげで、多くのことも経験できました。それまでも本を出してはいたのですが、それほど売れませんでした。手術後はなぜか本が売れるようになり、10万部以上出たベストセラーも4冊あり、本が売れたため、出版ペースも上がり、「生涯100冊」に設定していた目標も7年前に達成できました。これも生きていたおかげです。今では153冊の単著が出て、累計発行部数も390万部を超えました。

 

本がある程度売れたおかげで連載も増え、2012年から13年にかけては、月に17本の連載を持っていたこともあります。今では月に7本とかなり落ち着きました。テレビ番組も、長年出してもらった「ちちんぷいぷい」やニュース番組の「VOICE」、プリントパックさんがスポンサーをしてくれた「おとな会」など、毎日放送さんでとてもお世話になりました。今でもミニ枠の「水曜日のハウマッチ?」でお世話になっています。テレビ朝日の朝の番組に出させてもらったのも楽しい思い出です。大学でも、明治大学会計大学院や名古屋大学で特任教授や客員教授をさせてもらいました。

 

もちろん、本業の経営コンサルタントとして、この15年間多くのことを経験させてもらいました。社外役員や顧問を通じての経験のみならず、経営計画策定やあるいは講演などでも多くのお客さまと接し、また、当然のことながらお世話になってきました。また、これらのお仕事を私が行うのを当社のスタッフが支えてきてくれたことも間違いありません。手術当時は、小宮コンサルタンツは7~8名の会社でしたが、おかげさまで会社のほうも、もうすぐ20名になるところです。楽しいことだけでなく、リーマンショックや東日本大震災、そして今のコロナショックなどや、母の死なども生きていたおかげで経験しました。コロナが少し落ち着き、私にも忙しさが少し戻ってきた今日この頃ですが、手術のことを思い出すことで感謝の気持ちを持てるのは有難いことだと思っています。


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