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良い会社の3つの条件の重要性

知恵のバトン
2021.12.14

私は、小宮コンサルタンツの採用責任者として、経営コンサルタントの採用任務を担っています。少し前の話ですが、私はある応募者の方との面接に臨もうと準備をしていました。事前に履歴書を確認したところ、その方が直近で務めている会社は、ある有名ミュージシャンの方が経営をしている会社でした。その会社は、ミュージックフェスにおけるごみ問題などから環境への関心が高まり、自分たちも実践をしていこうということがきっかけで「未来に向けて快適で環境に良い暮らし」をコンセプトに創業。衣食住に関わるサステナブルな消費や暮らしの在り方を模索するという試みを行っている会社であることがわかりました。

具体的には、農場を自社で経営。その農場で作られた野菜や牛乳・卵などを自社ブランドで販売。農場内にホテルを併設し、そのホテルで農場で取られた食べ物を堪能できる。また、電力は太陽光でまかない、ごみはバイオマスで処理を行うという施設の運営を行っていました。とても社会性があり、良い試みをおこなっているなと感じました。

一方で、その方の履歴書を見て、気になることがありました。それは年収の低さです。その方は、有名な経営コンサルティング会社に勤められた後、このミュージシャンの会社へ入られました。ご経験を見ると決して能力が低いわけでもなく、ご経験も充分のように見えました。

実際に面接でお会いして、お話を聞いたところ、上記の事業の予算策定とその管理、業務プロセスの検討・整備などを行うだけではなく、この会社の経理や人事などの管理部門の整備を行ったり、そのミュージシャンの特命事項に対応したりと業務範囲にこだわらず動いており、とても仕事熱心な方でした。当然ながら、かなり忙しい状況が続いていたと言います。

そこでやはり気になったのが、その方の年収です。これだけの働きをしているのにも関わらず、相応しくない金額でした。ご本人は、今回の転職で年収を上げたいということではなく、あまりに忙しすぎて家族との時間が取れず、そこを改善させたいということがその理由でした。

この話を聞き、私は腹が立ちました。誰にかというと、その有名ミュージシャンにです。小宮がいつも言うように「良い会社」は次の3つの条件を満たす会社です。
1.お客さまに喜ばれる商品・サービスを提供して社会に貢献する会社
2.働く人が幸せな会社
3.高収益の会社

この会社は、1は重視しているかもしれませんが、2・3について全く考えていない会社です。言い換えれば「やりがい搾取」な状態で「有名ミュージシャンのもとで、世の中に良いことができる」というニンジンをぶら下げて、従業員を酷使しているという点に非常に腹が立ったのです。有名ミュージシャンではありますが、経営者としては失格です。

表面上は良い会社でも、中身を見てみるとひどい会社があるということを皆さんに知って頂きたい、そして良い会社の3つの条件の重要性を改めて感じて頂きたいということでこのようなお話を紹介させて頂きました。表面上だけではない、真の良い会社を目指していきましょう。    


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