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「人は、いつからでもどこからでも変わることができる」

知恵のバトン
2024.03.26

今年で50歳になります。遠い未来のことだと思っていました。近くのものが見えにくくなって久しいです。そうした身体的な変化もありますが、心理的な変化もあります。探究心がますます強くなって、あれこれ手を出しています。この4月から、博士課程に進みます。経営や組織についてお客さまと実践していることを深く考えてまとめていきたい思っています。これまでも、実践を振返ってまとめてきました。仕事の一部です。KCで会員様向けに毎年出している文集にもそれを書きますし、社内の勉強会でも仲間に話して深めています。この知的な探究をもっと深めていきます。普段のフィールドから越境して、いまの自分が想定している以上の変化を得たいです。

変わることは、ネガティブな捉え方をされることも多いです。特に身体的な衰えはそうかもしれません。ただ、年を重ねての変化を嘆くばかりではなく、変わっていくことに素直でありたいです。それが生成発展だろうとおぼろげに思いはじめています。一方、はっきりしてきているのは「人は、いつからでもどこからでも変わることができる」ということです。これを示していくことを私の使命の一つにしていきます。

常々、「リスキリング」という言葉に違和感を感じていました。互いが変わっていくことを素直に受け入れて、一人ひとりの強みを活かすこと、また、そこに働く喜びがあるのが正しい姿です。なのにわざわざ「リスキリング」する。あたかも機械のOSを入れ替えるようなイメージを持ってしまいます。その前提にあるのは、効率化だけを求めて「誰がやっても同じ」仕事をさせている経営の姿勢です。その結果、仕事への熱意、原動力がなくなってしまう。仕事は仕事、それ以外で楽しみを見出す、そんな言い訳を社員にさせてしまっているのではないでしょうか。そして「多様性だよね」ともなっているわけですが、これにも違和感があります。なぜなら、そもそも私たちは多様だからです。一人ひとりの顔が違うように、考え方や価値観も一人ひとり異なります。一様に歳は取るけど、その変わり方も人それぞれです。

だから、「大丈夫、変われますよ」と言いたい。お客さまや仲間と共に「あなただからだできる」仕事の機会を生み出していく。その実践を通じて、多くの人が自分の中の変化に素直になって、活きいきと働いている社会を取り戻したいと思います。

【コンサルタント:馬場 秀樹】


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