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今年の新入社員研修で感じたこと

小宮一慶のモノの見方・考え方
2021.04.13

今年は49日までに、新入社員研修で4回講演をしました。1回は当社で主催した会員さん企業の新人さんが集まった研修でした。残りの3回はお客さまのご依頼で、その会社の新入社員向けに講演を行いました。短いところでは60分、長いところでは講演も含めて終日研修を行いました。Zoomで行ったお客さまも1社ありました。

今年、とくに感じたことは、今年の新入社員さんはいつもにも増してまじめだということです。新入社員研修での講演は、私にとっては比較的やりやすい講演です。というのは、新入社員さんは熱心に聞いてくれるからです。大学でも講義をしていますが、大学生が卒業して新入社員になるだけで、これだけ態度が変わるのかと思うくらいまじめになります。それが、今年はこれまで以上にまじめさ、真剣さを私は感じたのです。

おそらく一番大きな理由は、就職活動や学生生活がコロナのために十分できなかった、不自由だったということがあるのではないでしょうか。その分、良い会社に入り、「普通に」研修を受けられることに喜びを感じているからではないかというふうな仮説を私は持ちました。

私から彼らにお教えしたことは、結構たくさんあります。これから40年、50年以上仕事をしていくわけですから、その仕事人生を楽しむコツをお教えしたかったからです。

「信用を得るためには言ったことを守る」、「実行力をつけるためには思ったことをやる」などとともに、「目標を持つ」ことの大切さをお話しました。私はよく講演などで「散歩のついでに富士山に登った人はいない」ということを話しますが、人生で何かを成し遂げようとすると「目標」が大切だからです。

しかし、新入社員がなかなか大きな目標や長期の目標を持つのは大変です。入社早々に、1年後の目標も難しいと思います。そこでコツとして、毎月初めに「月間目標」を設定してくださいとお願いしました。「先輩10人とお話する」、「仕事のマニュアルを100ページ読む」などなんでもかまわないのです。もちろん、すべてができなくてもかまいません。何よりも、「目標を立てる」そしてそれに向かって何かを行うという「習慣」が大切なのです。それを繰り返しているうちに、もっと長い目標も見つかりますし、何よりも実力が上がります。また、目標を達成する喜びも見つけられるでしょう。

今年の4回の新入社員研修のすべてで、ここで説明した「月間目標」のお話をしましたが、「ご両親やお世話になった人に、どんなに小さなプレゼントでもいいので、初任給をもらったらプレゼントを差し上げる」「研修中、または研修が終わったら、ご両親に元気にしていることや近況を報告する」ということを必ず今月(4月)の目標とするようにということも付け加えました。

まじめな彼らなので、きっと実行してくれると思います。人生やビジネスパーソンの先輩として彼らに幸多からんことを心より祈らずにはいられません。


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