これはかつて弊社代表の小宮一慶から言われた言葉です。
30代半ば、経営コンサルタントとして少しずつ経験と実力を積み、お客さまからも評価され仕事をいただけるようになってきました。仕事の本当の面白さが分かってきた頃だと思います。
そんな時、小宮から「平野君、最近仕事楽しい?」と聞かれたので、「楽しいです!」と即答しました。
すると、「そういう時は気をつけた方が良い」と言われました。
???正直、言われていることがよく分かりませんでした。
「自分もそうだったけど、仕事が順調な時は知らず知らずのうちに家族を蔑ろにしていることがある。仕事だけでなく家族にも手間を掛けないと良いものはできない。仕事も家族もバランスを崩すと幸せじゃなくなる。更に言うと子供との時間は取り戻せない。だから気をつけな。」とアドバイスをくれました。
小宮は人生の師匠である曹洞宗円福寺の住職である藤本幸邦老子から人生は串団子のようなもので、「社会」、「会社」、「家族(友人)」、「自分」の全て団子に串を通すように生きないと幸せではないと教えられたそうです。
当時は二人目の子供が生まれたばかりだったにもかかわらず、仕事のことばかり考えあまり家庭のことを大切にしていなかったと、とても反省しました。
それ以降、相変わらず仕事中心の生活は変わりませんが、家族と過ごす時間はどれだけ忙しくても最優先で確保するようになりました。長期の家族旅行の計画は前の年から日程を決めています。学校行事にも極力参加するため、かつては教育委員会に電話して次年度の学校行事予定を教えてもらったりもしていました。週末も資料作成や調べものなどすることは多いですが、早朝か子供達が昼寝をしている時に集中してやるようにしています。結果、おかげさまで仕事も順調で家族仲もとても良い状況が続いています。
全部上手くやるのはそんなに楽ではないかもしれません。しかし全部上手くやると強い意志を持って生きることが大切だと思います。