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「リアル書店に行くべき理由」

知恵のバトン
2024.07.23

7月20日付の日本経済新聞に『消える書店、住民と守る 10年で3割減、存続へ知恵 青森県八戸市は「公営」交流の場に』という記事が掲載されていました。
雑誌や書籍の落ち込みやネット書店の台頭で、全国の書店数は10年間で3割も減っているそうです。
私自身、最近書籍を購入する際は電子書籍が増えましたし、紙の書籍を購入する際もAmazonなどのネット通販で購入することが多くなりました。

忙しい人にとって電子書籍やネット通販はとても便利です。
夜中や早朝に書籍を参考にしたい場合、電子書籍ならその場で購入し中身を確認できますし、出張先でも読めます。
紙でじっくり読みたい場合もネット通販ならわざわざ営業時間中に書店に出向く必要もありません。
合理的でタイパを求めている私にとって、リアルな書店に行くという選択肢はありませんでした。

しかし、自身が出版するにあたり著者の知り合いも増え、せっかくだから書店で購入しようと考えるようになり、この一年は書店に行く機会が増えました。
そして久しぶりに書店に行くことでリアル書店の価値が分かりました。

その価値とは“自分が購入しようと思っていなかった本との突然の出会い”です。

書店で自分が欲しいと思っている本を探すのは意外と時間が掛かります。前述したようにタイパを求め、せっかちな私にとってその作業はストレスでした。
しかし、何軒か書店を回っているうちに、「あっ、この本面白そう!」「この本は仕事の役に立ちそう」「一体どんな内容の本なのだろう・・」など、全く知らなかった書籍に興味をそそられました。
その場で内容をサラッと読み、そのうちの何冊か購入します。このような“良い本との突然の出会い”はネット通販ではなかなか起きません。
Amazonでも「この商品に関連する商品」「この商品を買った人はこんな商品も買っています」という欄で興味を惹きそうな商品を表示してくれますが、目に入ってくる情報量とジャンルの幅がリアル書店とは雲泥の差です。

新聞を読む際も、自分の関心の幅を広げるためにも一面の記事から読むべきと弊社代表の小宮も言っていますが、それは書店でも同じことが言えると思います。
どんな書籍が売れているのか、その書店がオススメしているのはどのような書籍なのか、そのような情報が書店に行くと分かります。
書店では敢えて検索機を分かりにくい場所に置いている気がするのは、店内をぐるぐる回ってそんな突然の出会いをして欲しいからなのかもしれません。
皆さんもたまにはぶらりとリアル書店に行ってみてはいかがでしょうか。

【平野 薫】


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