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耳中、常に耳に逆らうの言を聞き、心中、常に心に払るの事ありて、わずかにこれ徳を進め行いを修むるの砥石なり。もし言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、便ちこの生を把りて鴆毒の中に埋在せしむるなり

今週の「言葉」
2022.06.10

今週は、「菜根譚」より。

 

「耳中、常に耳に逆らうの言を聞き、心中、常に心に払るの事ありて、わずかにこれ徳を進め行いを修むるの砥石なり。もし言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、便ちこの生を把りて鴆毒の中に埋在せしむるなり」

 

「たえず不愉快な忠告を耳にし、思い通りにならない出来事を抱えていてこそ、自分を向上させることができる。

耳に快いことばかり聞かされ、思いどおりになることばかりが起こっていたら、どうなるか。自分の人生をわざわざ毒びたしにしているようなものである」

出典:「世界最高の処世術 菜根譚」守屋洋 著(SB Creative

 

自分に都合の悪いことや耳の痛いこと(耳に逆らうの言)を言ってくれる人がいる、思い通りにいかない踊り場の時期や苦境があることによって、自分自身の徳が磨かれ、行いを省みて反省するきっかけになるということを改めて思い起こさせてくれる言葉です。

 

鴆毒とは、鴆(ちん)と言う鳥の羽で作った毒の事らしいのですが、耳に喜ばしいことばかり聞いていても何も磨かれず、いつの間にか調子に乗って堕落してしまうこともあるのではないでしょうか。

 

人生においても、経営においてもそうですが、うまくいっているとき、勢いがある時には耳に喜ばしいことばかりが入ってきます。しかし、人生も経営も全てが直線的に成功・成長するわけではありません。そのうまくいかないタイミング、踊り場をいかに自己成長につなげて乗り切るかが勝負の分かれ目になるのだと思います。

 

そういう意味でも、例えば弊社が開催する小宮一慶の経営実践セミナーなどは、皆様が成功して勢いに乗っている時であっても、仮にそうではない苦境の時であっても、「耳に逆らうの言」を常に伝えているので、聞いてくださる経営者の方や経営陣の方に鴆毒の中に埋在しないで済むようにしているのだと思います。

 

貞観政要においても、同じく諫言(上司の過失を遠慮なく指摘して忠告すること)を常に言ってくれる人をそばに置くことの大切さを伝えています。唐の第2代皇帝、太宗・李世民は魏徴をはじめとして側近に忌憚のない諫言を提供する人間を登用しました。耳に逆らうの言を常に聞く状況を作る事は、特にオーナー経営者の方のように自由にしようと思えば常に自由にできる立場の人であればあるほど難しい環境作りであると思います。

 

我々コンサルタントも、経営者の皆様にとって単なる茶飲み友達ではなく、諫言をしっかりと伝えられるような鍛錬をし続ける必要があると考えています。


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