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組織の機能

知恵のバトン
2022.09.13

突然ですが、最近、サウナが流行っています。私は、流行りの前から週12回程度で通っている10年選手であり、何故今さら?と思うのですが、サウナで心身ともにリラックスさせること=“ととのう”という言葉がキラーワードとなって若年層を中心しサウナ愛好家が増えているようです。

そこで今回は、心身ではなく、組織を“ととのえる”ためにはどうすればよいか?という話をしていきたいと思います。

 

皆さまの中にも「組織づくりがうまくいっていない。具体的にそれが何なのか、何が原因なのかわからない」と思ってらっしゃる方がいると思います。

例えば、下記のようなお悩みをよく聞きます。

・目標、計画があるが、皆に共有、コミットされていない気がする

・組織が分断し、社員、部門同士の連携が悪い

・個人事業主の集まりみたいになっており、組織力が活かせていない

これらの課題として、会社が組織として基本機能を果たしていないことが要因として考えられます。

組織としての基本機能は、主に以下の3つになります。共通の目的(ミッション、ビジョン、ウェイ)、分業の仕組み、協業の仕組み。

 

まず、共通の目的ですが、会社は共通の目的と価値観を共有する人たちの集まりです。単なる人の集まりである”グループ”に、共通の目的が与えられることで”チーム”となり、”チーム”が組み合わさることで”組織”となります。そのため、まず目的と価値観を明確化、共有することが大切になります。

 

また、分業の仕組みですが、分業の概念として、可能な限り作業を分業化し、一人の人が同じ作業を繰り返し行うことこそが、最も生産性を上げる方法だ、と考えられていました。しかし、これは真実ではありませんでした。過度に分業化された仕事は、人の生産性を逆に下げることが分かってきたのです。むしろ、ひとつの仕事を最初から最後まで自分で担当し、その結果を自分で見届けることが生産性につながることがわかってきました。一方、分業しなければ組織全体としてはムダが生じ、組織力が発揮できません。会社全体で見た時に、最高の生産性を生むレベルにまで分業化するというバランスが求められます。

 

最後に、分業だけでも組織が成り立ちそうですが、実はそれだけではダメで、協業の仕組みが必要になります。協業の仕組みが出来ていないと、情報が滞ったり、連絡がうまくいかなかったりして、ミスやトラブル、人間関係の悪化が生じます。協業の仕組みには、縦と横があります。縦が上司と部下の協業です。いかに委任をしたり、評価をするか、いかに報告連絡相談を行うか。そして、横が部門間、チーム間の協業です。野球でいえば、野手のポジションの中間地点に落ちそうなボールをどちらが拾うか声を掛け合って調整することです。

 

いかがでしょう。当たり前のこと過ぎて拍子抜けされている方もおられると思いますが、基本的な考えに立ち戻って、組織の機能を見直して改善していくことで、組織の盤石化を図っていただければと思います。


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