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いかなる創造活動も、はじめは破壊活動だ

今週の「言葉」
2022.12.09

―パブロ・ピカソ

 

生涯、次々と新しい創作を生み出し続けたピカソの言葉です。

彼ほど一生のうちで新たな表現を創造し続けた画家はいないのではないかと思います。

 

何か新しいものを生むときには、まずは今までの表現や思考をまっさらに戻してから取り掛かること。これはビジネスの世界にも通じるように思います。

 

行き詰まり、変革の必要に迫られたときに、余計なものをリセットし、その時に本当に必要なことだけをシンプルに突き詰めて考えられるか。物事は、時間が経つほどに、余計なものがどんどんまとわりつき、本質的なものが見えなくなるものです。

その余計なものを思い切って捨てることが変革の第一歩なのですが、これが簡単ではないことがいかに多いことか。混然一体となり、何が本質で何が余計なものかの区別がつかなくなっているからでしょう。

だからこそいったん全部ゼロベースにする。そこから何が本質かを改めて問うことから始めるほうが、イノベーションが生まれやすいのだと思います。

 

しかし、そこからも、そんなに簡単ではないのだよ、というもう一つのピカソの言葉。

「何か新しいものを作るとき、それを作るのは実に複雑だから、作品はどうしても醜くなってしまうのだ。」

試行錯誤はオッケーです。悩んで、考えてアウトプットする。

なんだか少し救われます。それでも前に進みましょう。

 

そして、進むうちに行きつく先はだんだんと洗練され、シンプルに、本質に近づいていく。

3つめのピカソの言葉。私の好きな晩年の言葉です。

「ようやく子供のような絵が描けるようになった。ここまで来るのにずいぶん時間がかかったものだ。」

洗練されたサービスや商品は、シンプルで本質的です。でも、ここに一足飛びに来られるわけではないのだよ、と、目指すものを諦めず前に進むことに勇気を貰える気がします。


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