ドラッカーの書籍「経営者の条件」からの言葉です。
このドラッカーの「経営者の条件」は、組織に成果をもたらすエグゼクティブに対して、成果を上げる習慣を伝え、成果を上げる能力を身に付けてもらうための秀逸な書籍です。
経営者や経営陣である皆様にとっては、日々忙しい仕事の中で、まとまった時間がなかなか取れない方も多くいらっしゃると思います。
しかし、経営と言う仕事の中でまとまった時間が取れなければ、たいしたことができないということも紛れもない事実です。
時間は、資金や人材等と違い、借りたり雇ったりかったりして増やすことはできません。
時間の供給は硬直的であり、簡単に消滅して蓄積もできない。過去に過ぎ去り決して戻らない。
だからこそ、時間は常に著しく不足するのです。
私自身も、お客さまにおいても、自分自身がイメージしている時間の使い方と、実際に使っている時間を比較してみると、大きな差があると思います。
ドラッカーは、経営者の条件の中で、時間の記録を取ることを勧めています。
自分自身が使っていると思っている時間の使い方と、実際の時間の使い方の違いを見て、時間の使い方についての方針を立てることは、皆様が成果を上げるために取り組む価値があることだと思います。
私も実際にお客さまにそのようなことをお勧めしています。
年明け早々、皆様におかれましても、ご自身や会社の一年の計をさまざまに考えていらっしゃると思います。年末年始のまとまった時間とともに、今後においても、皆様が公私共々成果を出していただくためにも、定期的にまとまった時間をとっていただくことも大切なことかもしれません。
世の中にはやらないよりはやったほうがいいことが山ほどあります。その中で、本当にやるべきことに集中できるかどうかが勝負所になるタイミングもあります。
もちろん、そのまとまった時間を何のために使うかが大切であり、会社や自分自身の優先事項をどのように考えるかと言うことに関しては、会社や皆さん自身のミッションとビジョンがある程度見えていることが大切なのでしょう。そこに向かった課題として時間をとって行うべきことをしっかりと時間をとって行うことが成果につながるのだと思います。
皆様が向き合うことにまとまった時間をかけて向き合い、経営において成果を出すことを祈っています。
私自身も、「お前こそ頑張れ」と言われないように、時間をしっかりとって重要事項に打ち込みたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。