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「仕事は楽しいかね?」

今週の「言葉」
2023.03.03

出典:ドーテンデイル『仕事は楽しいかね?』 (きこ書房)

今週の言葉は、ドーテンデイル著の書籍『仕事は楽しいかね?』の題名からの紹介となります。

 

【書籍『仕事は楽しいかね?』について】
この本の著者ドーテンデイルは1980年にマーケティング・リサーチ専門会社をアメリカで起業し、全米でもトップレベルの会社にまで成長させた人物。顧客は、マクドナルド、3M、P&Gなどの大手優良企業が名を連ねています。

その著者が、成功するためにはどのような考え方が必要なのかということを物語調で描いたのが、この『仕事は楽しいかね?』という書籍になります。

 

日々の仕事にゆきづまりを感じ、未来に期待感をもてない主人公。大雪で閉鎖になった空港で偶然出会った老人にこう声をかけられるところから物語が始まります。「仕事は楽しいかね?」

 

主人公は、論理的で真面目に努力をしてきましたが、いつも仕事に追われていました。成功という状態にはほど遠く、したくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れている状態でした。今の仕事に就く前に一度、仲間と起業。順調に成長したのですが、競合が現れ、会社をたたんだ経験があります。そんな状態だったため、老人の質問に「楽しいです」と答えることはできませんでした。

その主人公に対して、なぜ仕事が楽しくないのか、成功ができないのか、そしてどうすれば仕事が楽しくなるのか、成功できるのかを具体的な事例を通して主人公が気づきを得ていくストーリーになっています。

 

【老人が伝えたかったこと ~日々新たなり~】
書籍の中で何度も出てくる言葉があります。それは「試してみることに失敗はない」と「明日は今日と違う自分になる」という言葉です。

老人の言っていることを要約すると「成功している人や仕事を楽しんでいる人は、日々、日常の中にチャンスが転がっていることを知っている。そして、そのチャンスをつかむために試すことを止めない。試してうまくいかないことのほうが多いが、試し続けることでチャンスをつかむ確率を上げることができると知っている。だから、何度となく試しているんだ。試すことに喜びを見出すことができると仕事はおもしろくなる。」と。

確かに自身に置き換えた時に、仕事がおもしろくなってきたのは、「試す」・「実験する」という感覚が身についてきたときだったということを思い出します。

 

古典の『大学』の中に「まことに日に新たに、日々新たにして、又日に新たなり」という言葉があります。これは「毎日毎日、向上進歩していこう」という意味合いですが、老人が言いたかったことと同じであることがわかります。

また、松下幸之助氏も「日に新た」という言葉を大事にしていて、その根本は「世の中のために、まわりのために自分をより良い方向に変化させていくことで、人生はうまくいくようにできている」という生成発展の考え方からきています。

とても読みやすい書籍で、本質的なことがわかりやすく伝えられるため、社員教育の課題図書におすすめです。


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