この言葉は数年前にイチロー選手がメジャーリーグで活躍している大谷翔平選手におくったアドバイスです。
無理をするからこそ実力が上がる。しかし、自分の肉体の限界を超え、怪我をしたり体調を崩すほどやり過ぎてはいけない。そのバランスを見極めながら無理をすべきということを伝えたかったのだと思います。
昨今はワークライフバランスの名の元に、職場の労働環境が改善されてきています。人手不足による採用難もありかつてのようなブラック企業は激減しました。
今年から中学生になった娘に話を聞くと部活の時間や日数に上限が設定されているそうです。毎日のように朝練があり、夏休みも週6回練習を課せられていた自分の中学校時代とのギャップを感じます。
病気になるまで働かせ、従業員から搾取するような経営は言語道断ですし、生徒に過度な負担を掛けない配慮であることは理解できます。しかし最近は世の中全体が無理をさせ過ぎない雰囲気が強すぎるのではないかと感じています。
弊社代表の小宮からも自分なりの努力では一流になることはできないと常々教えられています。京セラ創業者の稲盛和夫さんも「偉大なことを成し遂げるには、日々、身を粉にして働かなければならない」と言っています。やはり、一流の実績を残す人達は多少どころか大いに無理をしていると思います。
仕事の実力も筋肉と同じでキツイと思うような負荷を掛けなければ成長しません。私自身、仕事で色んなことにチャレンジしてきました。難しい仕事ほど苦労が多く、その仕事を引き受けたことを後悔することもあります。しかし、そんな仕事ほどやり遂げた後に自分が成長できたと実感します。
仕事において、身体を壊すほど働く必要はありません。家族との時間や自分の趣味や健康のための時間も必要です。しかし、時には無理をすることで成長でき、仕事の喜びを感じることができるのではないかと思います。