先日、少し急いで事務所を出たら、事務所近くの地下鉄麹町駅でスマホを持って出るのを忘れたことに気づきました。大手町のお客さまでの研修の時間が迫っていたので、取りに戻ることもできず、どこかで公衆電話がないかと探したのですが、地下鉄を乗り換える永田町駅に一つありました。ただ、永田町の駅は比較的乗り換えに時間がかかり、大手町まで急いで行かないといけないので、乗り換えることを優先し、大手町駅まで行ったらそこで公衆電話を探して事務所に電話しようと思い、とにかく大手町まで行きました。

しかし、大手町駅は大きな駅なのですが、駅構内や地下道などを通って私が向かう先までには公衆電話が一台も見当たりませんでした。お客さまは大きな高層ビルに入っているのですが、そこのロビーにも公衆電話がありませんでした。仕方がないので、お客さまのところまで行き、担当の方に事情を説明して彼のスマホをお借りして、事務所に電話をしました。別に急な用事はないのですが、普段はメールやLINEでのやり取りもスマホで行っているので、スマホを持っていないと何かと不安なものです。電話したら私の秘書は親切なので「持っていきましょうか」と言ってくれたのですが、そこまでの緊急性はないと思い、それはしませんでしたが、いずれにしてもスマホがないと何かと不便で不安なものです。

先日、出張先のホテルでテレビのニュースを見ていたら、小学生に公衆電話の体験をさせている光景が写っていました。災害時などに公衆電話が必要になる可能性もあり、公衆電話を体験で使用してもらっているとのことでしたが、大半の小学生は公衆電話を使った経験がないとのことでした。

携帯電話が普及したのはここ２５年くらいだと思いますが、それ以前は公衆電話をよく使いました。仕事で外出した際などには、出先の公衆電話から事務所に電話して連絡したものです。そのために、テレホンカードを常に持っていましたが、いつからかテレホンカードも持たなくなりました。新幹線の車内の公衆電話ももうずいぶん前から使えなくなっています。研修でよく利用させてもらった地方の旅館も、使う人がいないからという理由で公衆電話が撤去されました。

そして１０数年前からはスマホが登場しました。今では多くの方が使っておられますが、電話とパソコンの機能が搭載されているので、多くのことがスマホ一台で済んでしまいます。私は出張が多いので、新幹線の予約を取ったり、予定の乗車時間の変更などではとても重宝しています。さらに、私は最近PayPayを使うようになったのですが、こちらもスマホなしではできません。

いずれにしても、スマホはとても便利で、いまはスマホなしでは生活が成り立たない時代ですが、スマホを事務所に置き忘れたことで、昔のことを思い出したり、スマホの有難さを感じることができました。この先もさらに便利なものが登場すると思いますが、楽しみでもあるとともに、少し漠然とした不安がなくもありません。