未来は明日つくるものではない。今日つくるものである。 | コンサルタントコラム | 中堅・中小企業向け経営コンサルティングの小宮コンサルタンツ
loginKC会員専用お問い合わせ

コンサルタントコラム

ホームchevron_rightコンサルタントコラムchevron_right未来は明日つくるものではない。今日つくるものである。

未来は明日つくるものではない。今日つくるものである。

今週の「言葉」
2023.12.13

P.F.ドラッカー「創造する経営者」より

ドラッカーが事業戦略について書いた著書より、冒頭の部分にある言葉です。

経営者は未来に対して十分な時間な思索を割くべきですが、目の前の仕事に時間を奪われていることが多く、急を要する課題が積み上がりモグラたたきのようにそれをこなしている、ということになっていませんか、というのがこの著書で最初に行われている問いかけです。(ドラッカーの言葉はやや読み解きにくいので、意訳ですが)

そして、ドラッカーは本来日々なすべき仕事として下記のように整理しています。

企業にとって今日行うべき仕事は三つある。

 

・今日の事業の成果をあげる。
・潜在的な機会を発見する。
・明日のために新しい事業を開拓する。

 これらの3つの仕事にはそれぞれ異なるアプローチが必要だが、同時に行うべき、とドラッカーは言います。これら3つの異なる仕事を統合して行うのが「経営戦略」なのです。

今日の事業の成果を上げるためには、事業の収益性の観点で見直すこと、そしてお客さまへの提供価値について客観的に見直すことが必要です。

そして、未来のために、そのプロセスにおいて明らかになる自社の強みを活かして新しい事業の機会を発見し、俯瞰的な目で環境や自社資源の配分について判断し意思決定を行うことです。

これらを統合して行うことが経営である、ということになりますが、経営者だけで完結するものでは全くなく、経営者のもとで、これらを組織として行うことが必要です。

実際に良い経営をされていると感じる企業さまでは、これらの3つの仕事が経営に織り込まれていると感じます。そしてその実現のために、さまざまな仕組みづくりや、人材活用、意識づけの工夫を行われています。先日、弊社で行った経営者同士での合宿では、活発にこのような工夫について意見交換がなされ、それぞれに新しいヒントを掴んでいらっしゃいました。

「行うべきことは何か」という「3つの仕事」を念頭に常に持ちながら、「どのようにすればそれが行えるのか」ついては、様々な企業の良い取り組みを知る機会を作り、工夫の仕方を学び自社に活かせることを取り入れることも、「未来を今日つくる」ための姿勢であると思います。


お問い合わせCONTACT US

コンサルティング、セミナー、KC会員についてなど、
お気軽にご相談ください。