2024年も残すところ1週間ほどとなりました。年初には能登の大地震があり、続いて羽田空港での日航機と海保機の衝突事故がありました。
その後も自然災害が続く中、夏にはパリオリンピック・パラリンピックが行われ日本人選手の活躍が光りました。
またドジャーズの大谷翔平選手が50-50などの大活躍をした年でもありました。
また、経済的には、今年は日本では金利が上がり始めた年でもありました。
日銀がマイナス金利を解除して、現状では政策金利の上限を0.25%に引き上げています。
一方、欧米主要国では、インフレがある程度収まったこともあり、金利が下がり始めました。金融政策での日本の周回遅れが目立った年でもありました。
皆さんにはどういう年だったでしょうか。
以前にもお話ししましたが、私は年末に「自分の10大ニュース」を書きだすのを習慣にしています。
何か10大ニュースになりそうな事柄があると、それを手帳にメモし、年末にその順番を入れ替えているのです。
とても個人的なことを除いて、私の10大ニュースの一部をご披露すると、やはりコロナの影響が小さくなったことに関連して、海外関係のものが多いと感じます。
ひとつは6月に、5年ぶりにモンゴルのお客さまで講演したことです。
タワンボグドグループというカシミヤ製造、トヨタディーラー、銀行、ホテルなど20の会社をモンゴルで経営するグループですが、そこで幹部向けに講演をしたのです。
コロナ前には3度講演していましたが、5年ぶりで訪れた首都ウランバートルの渋滞がひどくなっていることに驚きました。それだけ発展したということでしょう。
同じ6月には、お客さまとスイスにも行きました。スイス企業やアルプスを訪問しましたが、物価の高さに驚いたものです。
観光地でしたが、コーラのペットボトル1本が5スイスフラン(=900円)したのには驚きました。
10月末に一部の社員たちとハワイを訪れたときには、ホノルルのスーパーマーケットで同じコーラが3.49ドル(=525円)で、社員たちは驚いていましたが、スイスでの値段を知っている私は、それほど驚きませんでした。
12月初頭には台湾を別の社員たちと訪問しました。以前なら台湾の物価は日本よりかなり安いと感じたのですが、このところはその感覚はありません。
マクロ経済的にも、一人あたりのGDPが日本は今年台湾にも抜かれたと新聞報道がありました。
アジアではシンガポールや韓国が日本より上ですが、台湾にも抜かれるようになりました。
この国では今年、新しい政権が誕生し、期待もしたいところですが、バラマキを行いたい野党の意向にも逆らえない少数与党となってしまった現状では、高齢化が進み、人口減少が顕著なこの国の中長期の成長戦略をなかなか描けないのが実情です。
トランプ時期大統領が米国では選任され、アメリカファーストに日本はどう対応できるかも心配です。
いずれにしても2024年も残りわずかです。今年もお世話になりました。
2025年が明るい年となることを祈念しています。皆さまも良いお年をお迎えください。
小宮 一慶