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振り返りと自分の10大ニュース

小宮一慶のモノの見方・考え方
2021.12.28

今年も残りわずかとなりました。今年も昨年同様コロナに翻弄された1年でした。その中で、無観客で行われた東京オリンピック・パラリンピック、菅元首相の自民党総裁選不出馬による岸田政権の誕生など、日本全体でも大きなニュースがありました。そして、皆さん自身にもいろんなことがこの1年にあったのではないでしょうか。

 

ずいぶん前にも書いたと思いますが、私は毎年、年が改まるころに、「自分の10大ニュース」というものを書き出すようにしています。正確に言うと、普段から「これは10大ニュースになる」と思われそうなことがあれば、手帳にそれを書き出すようにしています。(「小宮一慶ビジネスマン手帳」には、それを書き出す欄があります。)そして、その10大ニュース候補の中で順番をつけていくのです。

 

コロナになり、海外も含めて出張が減ったこともあって、以前ほど「派手な」ニュースは減りました。コロナ前には、毎年、グアム合宿、海外視察ツアー、それにコロナ前の3年間は連続してモンゴルのウランバートルで講演するなどをしていたので、それらがなくなったからです。それでも今年は本を3冊出したり、年に5回ずつ東京と大阪で行っている経営実践セミナーがオンラインとリアルでのハイブリッドでの開催が無事終わるなど、うれしいこともありました。また、11月にはコロナが比較的落ち着いたことから、長い間できていなかった実践セミナー後の懇親会も開催できました。(そのこととも関係しますが、このメルマガが出る前週は、6日間連続で会食がありました。これもうれしい10大ニュースです。)

 

こうして自分の10大ニュースを書き出すわけですが、それを前年や前々年と見比べてみるのも楽しいものです。私はこの10大ニュースをもう10年ほど書き続けていますが、昔のそれを見るのも懐かしいものです。

 

この10大ニュースを書き出すひとつの大きな目的は、「振り返る」ということです。論語に孔子の弟子の曾参の言葉として「吾、日に吾が身を三度省みる」とありますが、振り返る、反省するということはとても大切なのです。そして、間違いを正し、さらなるステップアップを目指すことが必要です。

 

仕事柄、多くの経営者を見てきましたが、一代で会社を大きくした人たちがいる一方、会社をつぶしてしまった社長たちも多く知っています。
もちろん、運や才能の差もあると思いますが、会社をつぶした社長でも熱意もあり、能力の高い人も少なくありませんでした。しかし、成功した人と決定的に違うところは、「反省」だと私は思っています。反省しないのです。自己肯定感はある程度は必要かもしれませんが、うまくいっている時も、いない時でも反省しないのです。そして、その結果、自分を変えることができないのです。

 

ずっと前に、一代で東証一部企業を作った社長とふたりで食事をしていた際に、「反省」が話題になり、その社長が「反省では足りない、自己否定が必要だ」とおっしゃったのには驚きましたが、成功した自分を否定するくらいの気持ちも必要なのだなと思ったことは今でも印象に残っています。今年もお世話になりました。皆さんも今年を振り返り、来年を良い年にしてください。


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