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経営計画書に盛り込む「社員のみなさんの働きがい

経営のヒント
2022.10.07

当社のコンサルティング事業の中では、企業様の経営計画書の作成をご支援させて頂いております。私自身、今年度だけでも5社様ほどの経営計画書の作成をご支援しております。

 

その中で、必ず入れて頂くようにお話ししている事項があります。それは、企業様が考える社員のみなさんの働きがいを経営計画書に盛り込んで頂くことです。

 

経営計画書の大筋としては、ミッション・ビジョン・ウェイ(行動規範)から始まり、環境分析やQPS(商品・価格・サービス)戦略、行動計画、数値計画等が中心となります。

 

これらはいずれも大事なことではあるのですが、主語は会社となるものです。主語が会社となるもので終始すると、社員のみなさんにとっては自分のこととして引きつけにくくなります。

 

その為、経営計画書にて「この経営計画書が実現できれば、社員のみなさんにとってどんな働きがいが待っているのか」を提示することにより、社員のみなさんが自分ごととして引きつけて頂ければと考えています。

 

それでは、社員のみなさんの働きがいとして、どんなことを提示すべきなのでしょうか。

当社がご支援の中では、「働く幸せ」と「経済的幸せ」の2つに分けて、具体的に社員にみなさんがどのようなことに「働く幸せ」を感じ、どのように「経済的幸せ」を感じて欲しいかを提示頂くようにしています。

 

「働く幸せ」を感じて頂きたいことは、具体的には企業様により異なります。ただし、各企業様が書かれていることの根底にあるものは、仕事を通してお客さまや働く仲間に喜んで頂き、感謝を頂くことによる自己実現感があります。

 

また、工夫や学習等により仕事をよりよいものにすることを通じた、自己成長感をあげられる企業様も多くいらっしゃいます。リスキニング等の生涯学習が必要とされている時代だからこそ、仕事を通じた自己成長感は益々大事になってきます。

 

「経済的幸せ」についても、具体的には企業様により異なります。当社からは、同地域の同業他社よりも1割高く、また長く働かれた幹部の方々には年収1,000万円を実現することをご提案しています。

 

「経済的幸せ」に関連して、近年管理職になりたくない人が増えていることが問題視されていますが、その理由として「責務に似合う対価が得られない」をあげられる調査結果もあります。管理職として求められる成果・責任にして相応の対価を設定することを提示することも有効かもしれません。

 

上記のように経営計画書の中で、社員のみなさまが感じて頂きたい「働く幸せ」と「経済的幸せ」の2つを提示していきますが、順番としては「働く幸せ」が一番目であり、「経済的幸せ」が二番目となります。この順番は間違わないようにお願いしています。

 

経営計画書の中で社員のみなさんの働きがいを提示した企業様において、社員の方から「社長がこんなに自分達のことを考えていると思わなかった。とても嬉しい。」という声を聞いたことがあります。その後、この企業様は確実に経営計画書の実現に向けて動き出しています

 

ぜひ皆様におかれても、経営計画書の中で社員のみなさんの働きがいを入れられることをご検討頂ければと思います。


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