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2022年の振り返りと2023年

小宮一慶のモノの見方・考え方
2022.12.27

年の瀬を迎え何かとあわただしい日々をお過ごしの方も多いと思います。私はこのメルマガが皆さんに届くころにはベトナムのホーチミンにいる予定です。
お客さまがベトナムに進出され、その活動を見せてもらいに行っています。
2022年も多くのことがあった年です。私の身の回りで起こったことと日本経済を重ね合わせてお話したいと思います。
今年はコロナでの3年目となりましたが、「ウィズ・コロナ」の生活にもかなり慣れた年でもありました。私もかなり出張が増えました。
とくに年後半は、コロナ前とそれほど変わらないぐらいに出張しました。毎年年末に、秘書が私がどれくらいこの1年で新幹線に乗ったかを確認してくれるのですが、
ひと区間一回として、今年は111回新幹線に乗ったとのことです。コロナ前には最高で年に170回乗ったことがあり、それには及びませんが、昨年、一昨年と100回を切っていたことを考えると、かなり復活したと思います。飲食店やホテル、百貨店の売り上げなども、かなり回復しています。
今年は円安もありました。このところは130円台ですが、一時150円をつけるほどの円安でした。年初は115円程度だったことを考えると、今でもかなりの円安です。
ロシアが2月にウクライナに侵攻したこともあり、資源高もありました。円安と資源高が重なった日本では、消費者物価が11月には3.7%まで上がりました。41年ぶりという水準です。
9%台で推移した企業の仕入れを表す「企業物価」のほうが私は問題だと思っていますが、いずれにしてもインフレが進んだ年でもありました。
欧米ではさらにひどいインフレで、米国では6月に9.1%を記録しました。ウクライナ情勢の影響で天然ガスの供給がひっ迫している欧州では、今でも10%程度のインフレです。
この余波で、コロナが何とか落ち着いてきたので、来年2月にはお客さまにお集まりいただいてグアムの経営者合宿を3年ぶりに再開しようとしていた当社ですが、インフレと円安によるホテル代の高騰などの理由により、グアム合宿は断念、その代わり沖縄で開催することになりました。いろんなことがあるものだとつくづく思います。
このところ、原油価格などの資源価格が落ち着いていることを考えれば、米国の物価上昇は来年初あたりからかなり落ち着くと思われます。
また、現状のドル・円レートが今年の6月あたりの水準とほぼ同じであることから、日本では来年夏あたりからインフレは落ち着き、今後の賃上げやインバウンドの復活にもよりますが、
場合によってはゼロかあるいは、デフレということもあるかもしれません。
ウクライナの戦争が早く終わるなど、新しい年が良い年であることを心より願っています。今年も大変お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。


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