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強く願う、誰にも負けない努力をする

小宮一慶のモノの見方・考え方
2023.03.14

数回前のメルマガで「経営の原理原則」について書きました。その際に、稲盛和夫さんの言葉を引用しました。「誰にも負けない努力をする」ということです。
稲盛さんは高い目標を持つことの重要性を述べておられますが、その際には、「強く願う」ということの大切さも説いておられます。私は、強く願うということの大前提として、目的や目標を忘れないということが大切だと思っています。そもそも忘れるような目標を強く願うことはできません。
当社では、毎朝お掃除(環境整備)を15分した後、朝礼を行っていますが、そこでは当番の人がわが社の存在意義やビジョン、ウェイ(行動規範)の他に、四半期の目標を読んでいます。私が当番の時はもちろん私が読みます。そうして、目的や目標を忘れないようにしているのです。それでも、なかなか強く願うというところまでは達していないのではないかと思っています。
そして、目標達成のためには「誰にも負けない努力」をすることも大切です。先のメルマガでも述べましたが、「自分なり」の努力では十分でないことも少なくないのです。多くの人は努力をしていると思います。しかし、それでは十分でないことも少なくなく、お客さま、働く仲間、ひいては社会から評価を得るぐらいの努力をしなければならないのです。評価をされるくらいのアウトプットを出す努力が必要なのです。
もちろん、元々の能力が高い人もいます。才能のある人です。それらの人は、自分なりの努力をしていても、社会からある程度の評価はされるでしょう。しかし、多くの人を見てきましたが、才能のある人ほど努力していると感じることが少なくありません。
例えば、もう引退してずいぶん経ちますが、イチロー選手は現役時代、試合のある日は球場に一番に行っていたといわれています。メジャーリーグの首位打者や安打記録を作った後でも、一番に球場に行き練習していたそうです。日本のプロ野球選手でも球界を代表する大打者が、やはり他の選手が来る前に球場で練習し、いったん引き上げて、他の選手が来てから何食わぬ顔で再度練習をしていたという話を聞いたこともあります。
別の言い方をすれば、「ベストよりもパーフェクト」を目指すことです。ベストは、自分としてのベストでしょうが、パーフェクトは周りの人や社会が判断することだからです。もちろんベストを尽くさないとパーフェクトとならないことは明らかです。
なぜ、ベストを尽くしてパーフェクトを目指さなければならないのでしょうか。「だいたいでいいのではないか」と思う方もいるかもしれません。「そんなのは価値観の問題」と切り捨てる方もいるでしょう。しかし、そうではなのです。松下幸之助さんがおっしゃるように、この世の中は「生成発展」しているのです。それが宇宙の原理なのです。宇宙の中のちっぽけな存在の私たち人間も生成発展しなければならないのです。ぼちぼちでは宇宙の原理に反するのです。私はそれを「なれる最高の自分になる」という言い方をしていますが、いずれにしてもベストを尽くしてパーフェクトを目指すことが大切だとつくづく思っています。


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