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タイパ視点で物事を考える

経済トピック
2023.04.21

先日の日経に『東京ディズニー、「タイパ」重視へ コロナ機に戦略変化』という記事がありました。「タイパ」とは、時間対効果を意味する「タイムパフォーマンス」の略語で、効率的な時間の使い方を求める現代人の価値観を表した言葉と言えます。

 

東京ディズニーリゾートでは昨年の5月から「ディズニー・プレミアアクセス」というサービスをスタートしました。どのようなサービスかというと、有料でこのチケットを購入すると人気アトラクションに早く乗ることができ、パレード・ショーを指定の鑑賞席から見ることができるというものです。

アトラクションだと15002000円、パレード・ショーであれば2500円を支払うことで待ち時間や場所確保の時間を削減できます。繁忙期には2時間待ちの人気アトラクション「美女と野獣」が10分程度で乗れるということを考えると、なかなか魅力的です。現在ディズニーランドでは3つのアトラクションと2つのパレード・ショーでプレミアアクセスを使用でき、全てで使うと合計10000円になります。現在同園の大人の1日券は繁閑に応じて79009400円となっており、倍以上のコストとなるため高いと感じる方もいるかもしれません。しかし、繁忙期に上記全てを楽しもうと思うと待ち時間や席を確保する時間のために78時間は要します。これは営業時間が9:0021:0012時間の3分の2程度となります。待ち時間を削減できれば、23回来園したのと同程度の数のアトラクションを楽しめます。勿論、待ち時間も含めて空間をディズニーという空間を楽しむという方も居ると思いますが、地方から交通費と宿泊費など多額のコストを掛けて来るのであれば、十分に元を取れると考える方も多いと思います。

 

1950年代後半、白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫の家電3品目が『三種の神器』と言われ、「もはや戦後ではない」という言葉と共に普及していきました。

令和時代の三種の神器をご存知でしょうか?ロボット掃除機・乾燥機付きの洗濯機・食器洗い乾燥機の『時短家電三種の神器』です。昭和生まれの磯野波平的な発想を持っている世代からすると家事で楽をするとは何事だ!と思われるかもしれませんが、夫婦共働きが当たり前になった昨今、いかに家事を効率化するかということが平和な家庭環境を維持する上でとても重要です。家事が趣味であり癒しの時間であるという場合を除けば、家事の掛かる時間を省力化し、その時間を他に充てることは余暇を充実させる上でも、仕事に関する勉強を充て経済的に豊かになる上でも大切なことです。

 

仕事で業務を効率化する上でも、タイパの視点はとても大切です。人件費のような固定費は追加コストが発生しないため、手間を掛けて少額のコストを削減するという発想をする方がいますが、年収500万円の場合、時給に換算すると約2600円になります。1000円の宅配便代を節約するために往復1時間掛けて書類を届けることが、いかに非効率かご理解いただけると思います。

 

これからの時代、よりタイパの価値観が高まりそこがビジネスに繋がることも多くなるでしょう。


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