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「沖縄合宿と『関心』」

小宮一慶のモノの見方・考え方
2024.02.27

2月の半ばに、4泊5日で、経営計画策定のための合宿セミナーを行いました。以前グアムで行っていたものですが、コロナ下では福岡で行い、昨年からは沖縄の読谷村にある日航アリビラホテルで行っています。後継ゼミの修了式も兼ねており、8名の後継ゼミ生を合わせて38名のお客さまが参加されました。当社からは5名の参加です。
この合宿では、基本的には経営者と幹部で集まっていただき、企業の存在意義である「目的」を再度しっかり確認いただいたうえで、短期的な目標や中長期的な事業構想をじっくりと考えていただくというものです。最高は8名でご参加された企業もあります。この会社さんでは、事前に各部門で打ち合わせを十分にした後、このセミナーに参加され、それを全社的に議論するということをグアム時代からずっと行っておられます。4泊5日でも十分に考えきれなかったとおっしゃるぐらい、議論を重ねられていました。普段の環境から離れたところで議論を重ねることで、経営者や会社の方針がはっきりと幹部に伝わると感じています。
このセミナーのもう一つの目的は、経営者、経営幹部の「関心」の幅を広げることです。毎朝1時間強、何名かの参加者から、その日の日経新聞朝刊を読み、気になった記事をピックアップし、少しそれについて話してもらいます。私がそれに解説を加えるということを4日間行います。これも関心の幅を広げていただく良いトレーニングになります。
「7-ELEVEn」のロゴの最後の「n」が小文字ということや、電車の自動改札機の番号の話を、私は講演などでよくしますが、話を聞いた後は、皆さんこれらのことは必ず見えるようになります。「関心」を持ったからです。逆に関心のないことは、何千回見ても気づかないものです。経営者や幹部は世の中の動きへの関心の幅を広げることが大切で、新聞を丹念に読み、他の方や私の意見を聞くことで、世の中に対する関心の幅が広がると私は考えているのです。
さらには、毎日のディスカッションを通じて、経営幹部が自身が責任を持つ部門だけでなく、会社全体への関心を深めることで、さらに上級の幹部や経営者を目指す足掛かりを作ることも大切なことだと考えています。
このセミナーでは、他社の方とのグループディスカッションや、経営者による講話もあります。また、毎夜、懇親会を行い、他社の経営者や幹部と交流をしていただくことで、やはり他社事例や仕事の仕方などの意見交換が行われます。これも「関心」の幅が広がることにつながります。
この合宿では、私を含めた当社のスタッフも大いに勉強になることが多かったです。余談ですが、後継ゼミ卒業生の2名が、決意表明時に感極まってか、泣き出したことにもらい泣きした参加者の方もいらっしゃいました。


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