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推薦図書: 濱田 浩一郎『超訳「言志四録」西郷隆盛を支えた101の言葉』(すばる舎)

経営のお役立ち情報
2021.12.24

今週の推薦図書は西郷隆盛、吉田松陰をはじめ実に多くのリーダーの行動の火種になったリーダーを志す人の歴史的バイブル、佐藤一斎「言志四録」の最も読みやすい入門の書です。本書は佐藤一斎先生の「言志四録」全1133条の中から西郷隆盛が熟読の後、特に心に残った101条を選び出し、自ら書き留め、常に傍らに置いたものを死後、旧高鍋藩主の秋月種樹(あきづきたねたつ)が出版に向けて動き、明治21(1888)年に『西郷南洲手抄言志録』として世に出したものが底本になっています。

 

西郷の人柄を大変気に入っていた明治天皇が本書を読まれ、「朕は再び西郷を得たぞ」と言わしめた書です。底知れぬ愛情を持った人格者として知られ、現在もなお多くの人々を魅了してやまない明治維新最大のリーダー、西郷隆盛の人格形成に多大な影響を与えた本書をきっかけに是非『言志四録』に親しんで頂くきっかけになれば幸いです。

 

 

▼こんな方におススメです
・人格を高めたいと真剣に考えている方
・なぜ人間は学び続けなければならないのか、その意味を知りたい方
・リーダー、マネジャーとして行き詰まりを感じている方
・なぜ明治維新を経て近代化を成し遂げ、我が国が独立を保ち得たのか、その精神を学びたい方
・知識を実践することがなかなか出来ずに困っている方
・人生に、意味ることに悩みを抱えている方

 

 

▼本書の内容
『言志四録』という名前を知らなくても次の言葉を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
「少にして学べば壮にして為すこと有り。
壮にして学べば老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず。」

 

 

【現代語訳】
青年時代に学べば、壮年になって為すことがある。
壮年時代に学べば、老年になって気力が衰えない。
老年時代に学べば、死んでもその人望は朽ちない。

 

また、『言志四録』に西郷に負けず劣らず影響を受けた人物として吉田松陰を挙げなければなりません。松陰の人財育成の場、志を実践する場であった松下村塾(しょうかそんじゅく)の柱には次のように刻まれています。
「万巻の書を読むにあらざるよりは、
いずくんぞ千秋の人たるをえん
一己の労を軽んずるにあらざるよりは、
いずくんぞ兆民の安きを致すを得ん」

 

(現代語訳)
たくさんの書物を読まなければ、歴史に名を残す人物にはなれない。自分の苦労することを何でもないと思わないようでなくては、世の人々を幸せにすることは出来ない。

先人や偉人に触れ学ぶこと、そのことこそが人生を豊かにする、人生の迷いを断つ最良の方法であることが重ね重ね説かれています。これは「言志四録」に影響を与えている陽明学の「知行合一(ちこうごういつ)」の教理に基づいています。つまり、知識をつけることは行動することの始まりであり、行動することはつけた知識を完成させることである。行なわなければ知っているとはいえない。知っていても行なわないのはまだ知らないのと同じである。知って、行なってこそ、本当の知恵、真知である、との意です。
西郷は本書の101条の言葉の中で、歴史の書を学び偉人と親しむことが人格形成に役立つと学んでいます。またこうした考え方が、あの日本の危機的状況を幾多も乗り越えた近現代史に存在するリーダーの土台に合った学び実行する力の根源を知る事にもなるでしょう。

 

人間の人生も世の中も諸行無常、変化の連続です。決してとどまってはくれません。その中で、ブレない心の持ち方、生き抜く力を本書から学び取れるのではないでしょうか。

また西郷の人柄、深き愛情や豊かな人格はどのような言葉に集約されているか。本書の一片を披露すると、こう述べています。
「人から信用されることは難しい。いくらうまいことを言っても、人は言葉ではなく、行動を信じるからだ。もっと言えば行動ではなく、心を見ているのだ。」と。
人生にとっての学ぶことの意味、人から信頼されることの本質など、どの条も読む人の人生にとって心動かされる何かが見つかるものと信じます。

 

年末年始、人生の道を開く機会となれば幸甚です。また本書をきっかけに、『言志四録』そのものに触れることもおすすめ致します。皆さまにとってよいお年を迎えられますことを祈願いたします。


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